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自動倉庫から食料品を直接配送、イオンのオンラインマーケット「Green Beans」スマートリテール(2/2 ページ)

イオンネクストは、新鮮な食料品や日用品など5万点の商品をそろえる新たなオンラインマーケットサービス「Green Beans」を2023年夏に開始すると発表した。

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配送は専用トラックと専任スタッフが担当「唯一の顧客接点を大切にする」

 Green Beansでの購入はPCのWebサイトやスマートフォンアプリから簡単に行える。また、過去の購入履歴に基づきAIがおすすめ商品を提案するレコメンド機能だけでなく、1クリックであらかじめおすすめ商品を購入リストに入れた状態にするスマートカート機能や、Green Beansから提案するレシピから必要な商品を簡単に選べる機能などにより、幅広い品ぞろえからほしい商品が簡単に探せるようになっている。

 配送は朝7時から夜23時まで1時間単位で枠を選ぶことができ、配送直前には配送予測時間がメールで通知される。また、購入する14日前から商品を選ぶこともできる。カスタマーサービスセンターのサポートも6時30分から23時30分まで対応する。そして、これらのサービスは全て365日稼働となっている。

 購入商品を配送するGreen Beansの専用トラックを用意し、Green Beansを運営するイオンネクストとは別途立ち上げたイオンネクストデリバリーに所属する専任スタッフが配送と接客を担当する。「購入商品を手渡しする際の接客は、Green Beansの唯一の顧客接点であり大切にしたい」(吉田氏)。2023年夏のサービス開始までには、ハブの誉田CFC、スポークの平和島(東京都大田区)と高津(川崎市高津区)に総計数百台の専用トラックを用意する方針である。

 イオンネクスト 代表取締役社長のバラット・ルパーニ氏は「Green Beansは簡単(Ease)、信頼(Reliability)、選択(Choice)という3つの特徴があり、顧客に特別な買い物体験を提供していく。オカドとの提携によるAIとロボティクス技術に加え、イオングループの持つ信頼にも支えられ、競争力ある価格を実現していく」と述べている。

誉田CFCの自動倉庫内ではオカドの倉庫ロボットが縦横無尽に走り回って各商品をピッキングする
誉田CFCの自動倉庫内ではオカドの倉庫ロボットが縦横無尽に走り回って各商品をピッキングする[クリックで拡大] 出所:イオンネクスト
倉庫ロボットがピッキングした商品を配送コンテナ内に袋づめしていく
倉庫ロボットがピッキングした商品を配送コンテナ内に袋づめしていく[クリックで拡大] 出所:イオンネクスト
専用トラックにコンテナを積んで配送に向かう
専用トラックにコンテナを積んで配送に向かう[クリックで拡大] 出所:イオンネクスト

 また、Green Beansは東京23区のファミリー層が想定ターゲットとなっている。吉田氏は「子育てをはじめ日々さまざまなことで忙しい中で、食料品の買い物を効率的に行いたいと考えている皆さまに活用していただきたい。基本的な使い方は『まとめ買い』と『翌日配送』であり、当日必要な商品を求めるリアル店舗での購入や、リアル店舗からピックアップする従来の『イオンネットスーパー』とは共存できると考えている」と説明する。

 なお、立ち上げ時のサービス提供エリアは東京都新宿区、渋谷区、世田谷区、目黒区、中央区、千代田区、品川区、港区、大田区、江東区、江戸川区、千葉県千葉市(稲毛区、中央区、花見川区、緑区、美浜区、若葉区)、習志野市、船橋市、市川市、浦安市、八千代市、四街道市、神奈川県川崎市(麻生区、川崎区、幸区、高津区、多摩区、中原区、宮前区)となっている。東京23区の内、東京都練馬区、杉並区、中野区、板橋区、豊島区、北区、文京区、荒川区、台東区、足立区、墨田区、葛飾区については、2024年夏までをめどに配送域を拡大したい考えだ。

「Green Beans」の立ち上げ時のサービス提供エリア
「Green Beans」の立ち上げ時のサービス提供エリア[クリックで拡大] 出所:イオンネクスト

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