設置面積40%減、ダブルスイング軸搭載の15軸制御ワイヤ回転式トーションマシン:FAニュース
アマダプレスシステムは、15軸制御ワイヤ回転式トーションマシン「LM-16A」の販売を開始した。8本の加工スライドを4軸ずつ上下部に分け、スライドの横移動を数値制御するダブルスイング軸を搭載している。
アマダプレスシステムは2023年3月8日、15軸制御ワイヤ回転式トーションマシン「LM-16A」を発売した。8本の加工スライドを4軸ずつ上下部に分け、スライドの横移動を数値制御するダブルスイング軸を搭載している。価格は1450万円(税別)だ。
LM-16Aは、ワイヤ回転機構と8本の加工スライドで直感的に操作でき、プログラムによる高い再現性を発揮する。より細かな調整への対応や、複雑な形状を加工する際の被加工材干渉を回避でき、加工領域が拡大。段取り時間の短縮や作業軽減にもつながる。設置面積は、従来機と比べて約40%減となった。
2連フィードローラユニットを採用しており、安定したワイヤ送りが可能。高分解能のサーボモーター制御により、高精度に加工できる。モーターセンサーシステムを搭載し、センサーとして全スライドを使用できるため、1000分の1mm単位で巻き角度、コイルの自由長などを計測可能だ。
曲げ加工の時間は、高速回転のロータリーサーボスライドにより短縮した。スピナツールは、軸ピンと外ピンの間隔を調整でき、線径ごとのピンの交換作業の必要がない。
プログラムの流れや各軸の動作状況、入出力、ジャンプ項目などが一目で把握できる、ばね成形機専用プログラム「MNO2」を搭載。マシンの稼働状況は、スマートフォンやPCなどで監視できる。
本体質量は1080kg、制御装置にはWindowsを使用。オプションユニットも用意し、後工程や計測などのニーズに対応する。
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