ニュース
2D図面から自動見積もりするAIシステムにテキストの自動取得機能を追加:メカ設計ニュース
REVOXは、2D図面から自動見積もりするAIシステム「SellBOT」に、図面からのテキスト取得ができる機能を追加した。図面の番号や商品名の自動抜き取りが可能になり、業務の効率化とミスの発生を防ぐ効果が期待できる。
REVOXは2023年3月8日、2D図面から切削や板金加工の自動見積もりをするAI(人工知能)システム「SellBOT」について、図面からのテキスト取得ができる機能を追加したと発表した。同システムは、月額制のサブスクリプション契約で販売中だ。
SellBOTは、2D図面からの自動見積もりに加え、見積もり依頼から見積もり回答、発注、受注までを一元管理できるEDI(電子データ交換)システム。また、見積もりや受注情報のダッシュボード表示、白銅が提供するネットサービスの材料価格連帯機能を備える。AIを用いて見積もり作業を自動化するため、迅速な見積もり回答で業務を効率化し、コスト削減や顧客満足度の向上に寄与する。
新機能の搭載により、SellBOTにアップロードした図面の番号や商品名をAIがOCRで読み込み、自動で抜き取りできるようになった。人が手入力していた業務をAIに任せることで、業務を効率化するとともにミスの発生を防ぐ効果が期待できる。
機械切削加工や板金加工、表面処理加工など金属加工業向けの見積もりシステムには、見積もり時間の長さや価格のばらつき、受発注の漏れなどの課題がある。REVOXはこれらの課題を解決するためにSellBOTを開発した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AIによる3次元形状の認識、検索技術のアルゴリズムに関する特許を取得
アストライアーソフトウエアは、AIを用いて3次元形状の認識と検索を可能にする技術のアルゴリズムに関する特許を取得した。3D CADやVR、メタバースなどで活用される膨大な3Dデータの中から、類似形状の検索が可能になる。 - クラウド加工原価見積もりサービスの機能を改善
カブクは、クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO」にて、段取り時間、公差に関連する時間の設定機能を拡充した。ユーザーの利用実態に合わせたパラメーター設定にも対応している。 - クラウド加工原価見積もりサービスに案件管理に便利な新機能を追加
カブクは、クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO」に、切削品以外の工法の図面の登録と保管ができる機能を追加した。複数の図面を1つの案件として管理できるようになった。 - AIを活用した類似形状検索システムの導入で製品開発スピードを向上
スマートスケープは、同社の類似形状検索システム「SS4M」をニコンが導入したと発表した。SS4Mを用いた類似部品検索により、ニコンは製品開発スピードの向上とコストの削減を目指す。 - 類似図面検索や発注実績のひも付けなど図面データ活用でDXを推進する新サービス
製造業向け受発注プラットフォーム「CADDi」を手掛けるキャディは、「日本ものづくりワールド 2022」(リアル展、東京ビッグサイト、2022年6月22〜24日)内の「第34回 設計・製造ソリューション展(DMS)」に出展し、同年6月22日から正式提供を開始した図面データ活用クラウドシステム「CADDi DRAWER」を訴求していた。 - 3D CADデータを活用した金属製品受発注プラットフォーム
ゼロフォーは、金属製品受発注プラットフォーム「Goku」の販売を開始する。3D CADデータを活用し、発注側のメーカーと受注側の金属加工事業者、双方の生産性向上を支援する。