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クラウド加工原価見積もりサービスの機能を改善:メカ設計ニュース
カブクは、クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO」にて、段取り時間、公差に関連する時間の設定機能を拡充した。ユーザーの利用実態に合わせたパラメーター設定にも対応している。
カブクは2022年12月22日、クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO(コストプロ)」にて、段取り時間、公差に関連する時間の設定機能を拡充したと発表した。ユーザーの利用実態に合わせたパラメーター設定にも対応している。
Cost PROは、自動で加工工程の設計、使用工具の選定、段取りを含めた加工時間を計算し、加工原価を算出できるサービス。切削図面の見積業務の効率化や、属人化を解消する。
段取り時間は、これまで製品サイズにかかわらず固定だったが、サイズ別の設定に対応。さらに、手作業での脱着が困難な重い製品に向け、クレーンやフォークリフトの使用を想定した重量物用の設定を追加した。機能の拡大により、見積もりにサイズを考慮した作業内容と時間を反映できる。
これまで同社内部の計算ロジックで算出される数値を利用していた寸法公差、幾何公差に関する段取り時間、検査時間は、ユーザーが公差に関わる時間を調整できるようになった。さらに、見積もりに実際の製造工程に即した工数を反映し、原価を算出できる。
これらの機能の改善に加え、Cost PROで算出できる角物の材料費をより市況に即した価格へ改定。なお、2022年12月20日以前に見積もりした図面を再計算すると、新しい材料費で算出される。
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