ニュース
クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO」が旋削加工をサポート:メカ設計ニュース
カブクは、クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO」の対応工法に“旋削加工”を追加し、丸物の加工原価見積もりの算出が可能になったことを発表した。
カブクは2021年7月29日、クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO(コストプロ)」の対応工法に“旋削加工”を追加し、丸物の加工原価見積もりの算出が可能になったことを発表した。
Cost PROは、同サービスにアップロードした図面内の加工内容を選択、指示することで、加工工程の設計、使用工具の選定、段取りを含めた加工時間の計算を自動で行い、加工原価を算出するサービスである。加工パラメーターや各種チャージ/賃率などはユーザー側で調整できるため、実際の加工に沿った加工原価算出が可能だとする。
今回、従来対応していた切削加工に加えて、新たに旋削加工をサポート。旋削加工においても簡単な操作で、パラメータの設定や見積もりの取得が可能になった。また、旋削加工を行う上で必要な外内径の段付き形状や溝形状(外径溝、内径溝、端面溝)などの加工要素を選択できる他、寸法公差や幾何公差(平面度、平行度、直角度、同軸度)にも対応。さらに、NC旋盤を想定した丸物のミーリング加工もサポートする。
旋削加工対応範囲については、製品対応サイズが外径Φ10〜250、長さ10〜200mm。対応材質が軟鋼・炭素鋼(SS400/S45C)、ステンレス鋼(SUS303/SUS304)、アルミ合金(A2017/A5056/A7075)である。
指定可能なパラメーター例とチャージ例は以下の通りである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「コスト」を考える上で絶対に欠かせない6つの視点
自分のアイデアを具現化し、それを製品として世に送り出すために必要なことは何か。素晴らしいアイデアや技術力だけではなし得ない、「製品化」を実現するための知識やスキル、視点について詳しく解説する連載。第9回は、製品化に欠かせない「コスト」に関する考え方や実践的なアプローチを一連の流れでお届けする。 - カブク、クラウド加工原価見積もりサービスの対応工法に平面研削を追加
カブクは、製造業向けSaaSソフトウェアサービス群「Kabuku Cloud」で提供するクラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO」の対応工法に平面研削を追加した。これにより、より高精度な加工原価見積もりの算出が可能になるという。 - オンデマンド製造基盤の即時見積もりサービスで3Dプリント素材の取り扱いを拡充
カブクは、オンデマンド製造プラットフォーム「Kabuku Connect」の即時見積もりサービスの3Dプリント品対象素材に、樹脂素材4種を追加した。これにより、取り扱い素材数が樹脂32種類、金属8種類の計40種類になった。 - 3D即時見積もりサービスと連携、無料3D CADの最新版をリリース
アールエスコンポーネンツは、無料3D CADソフトの最新版「DesignSpark Mechanical Ver.5」を発表した。カブクの3D即時見積もりサービス「Kabuku Connect」と連携し、CAD上の3Dデータの製造コストを即座に見積もりできる機能を搭載する。 - 国内外の提携工場の相見積もりが一気に取れるカブク、オンライン見積もり自動化も計画
カブクは「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2017」で、同社のオンデマンド製造サービスを紹介。3Dプリント以外のさまざまな加工法も含んでコスト見積もりを自動化し、かつオンラインで即算出できる仕組みを検討中であることを明かした。 - オンデマンド製造サービスのグローバル展開に向け、業務提携
カブクは、グローバル製造プラットフォーム事業で三菱商事と業務提携する。三菱商事のグローバルネットワークを活用し、カブクが提供する金型などのオンデマンド製造サービス「Rinkak MMS Connect」をグローバルに展開していく。