デジタル機械部品調達サービス、新たに丸物部品の提供を開始:メカ設計ニュース
ミスミグループ本社は、デジタル機械部品調達サービス「meviy」の切削加工のバリエーションを拡大し、丸物部品の提供を開始した。旋盤加工、マシニング加工、ワイヤー加工に加え、焼き入れ処理にも対応する。
ミスミグループ本社は2022年12月5日、デジタル機械部品調達サービス「meviy(メビー)」の切削加工のバリエーションを拡大し、丸物部品の提供を開始した。
meviyは、機械部品の3Dデータをアップロードすると、AI(人工知能)が自動で即時見積もりし、最短1日で出荷するデジタル機械部品調達サービス。既に提供している板金、角物部品に加え、回転軸やシャフト、円形プレートといった丸物部品も提供可能になり、ワンストップで購入できる部品のバリエーションが広がった。
丸物部品の対応材質は、鉄、鋼、アルミニウム、ステンレス、樹脂で、それぞれ4〜6種を用意。鉄、鋼とアルミニウムは、多様な表面処理に対応する。S45C、SCM440、SKS3、SKD11、SUJ2、SUS440Cは、熱処理指定も可能だ。
納期は標準6日目出荷からで、値引き率は2個以上の注文で30%、3〜50個までは最大40%、51個以上は担当者が見積もりをして平均50%引きとなる。自動見積もりは旋盤加工を対象とし、2023年3月からはマシニング加工とワイヤー加工にも対応する。
丸物部品を安くスピーディーに提供できるようになったのは、ヤマザキマザックとの共同開発によるものだ。ヤマザキマザックの「マザトロールDX」を活用して加工現場の製造プロセスをDX(デジタルトランスフォーメーション)化したことで、丸物部品も3Dデータだけで自動見積もりや自動製造ができるようになった。
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