3D CADデータを活用した金属製品受発注プラットフォーム:メカ設計ニュース
ゼロフォーは、金属製品受発注プラットフォーム「Goku」の販売を開始する。3D CADデータを活用し、発注側のメーカーと受注側の金属加工事業者、双方の生産性向上を支援する。
ゼロフォーは2022年2月28日、金属製品受発注プラットフォーム「Goku(ゴクウ)」の販売を同年4月に開始すると発表した。3D CADデータを活用し、発注側のメーカーと受注側の金属加工事業者、双方の生産性向上を支援する。
発注側のメーカーが発注部品の3D CADデータをGokuにアップロードすると、Goku内の3D CADデータ解析ソフトが3Dデータ解析ファイルを作成する。その3Dデータ解析ファイルを活用することで、受託希望の事業者は製造工数を約70%削減できる。
また、製造原価も把握可能になるため、自社で正確な見積もりができる。工数不足で見積もりが提出できないといった状況を抑えられ、新規開拓に対応可能になる。発注側のメーカーは、プラットフォームに加盟する委託先から正確な見積もりを受領でき、コスト削減と効率化につながる。
発注側には、同社契約サーバを活用する場合(無料)、ユーザー側契約のクラウドサーバを活用する場合(有償)、社内にあるユーザー側契約のサーバを活用する場合(有償)の3つの導入方法を用意。ユーザー側のサーバを活用する場合は、3D解析データソフトを有償で構築するため、同社サーバと同等に活用できる。なお、受託側は無償で導入可能だ。
同社サーバを利用した場合の初年度導入費用は、発注側、受注側とも無料。利用料は発注側が初年度無料、受注側が月額1万円と1案件当たりの見積金額の3%(上限制度あり)。保守費用は発注側が負担するが、初年度は無料となる。
自社サーバを利用した場合は、初期導入費用などは有償になり、2年目以降は従量課金制となる。
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