ニュース
切削加工品の受託生産サービスを開始、調達における工数削減に貢献:メカ設計ニュース
キャディが運営する製造業の受発注プラットフォーム「CADDi」が、切削加工品の受託生産サービスを開始した。板金加工品と切削加工品両方の図面をまとめて発注が可能で、調達における工数削減が期待できる。
板金加工品と切削加工品両方の図面をまとめて発注可能
キャディは2019年5月27日、同社が運営する製造業の受発注プラットフォーム「CADDi(キャディ)」が切削加工品の受託生産サービスを開始すると発表した。発注者は、板金加工品と切削加工品両方の図面をまとめて発注可能で、調達における工数削減が期待できる。
CADDiは、原価計算アルゴリズムにのっとった自動見積もりシステムにより、発注者と加工会社をマッチングする。これまで対応できる加工は板金加工のみだったが、今回新たに切削加工に対応。金属と樹脂の旋盤、フライス、マシニング、研削などの受託生産サービスを開始した。
切削加工品の発注依頼においては、図面データを基にCADDi独自の原価計算アルゴリズムに従って最短2時間で見積もりを回答する。なお、板金加工で、既に提供を開始している3D CADデータの自動見積もりについては、同サービス提供の対象外となる。
切削加工品における3D CADデータの自動見積もりを含めたサービスの提供開始については秋頃を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業向け受発注プラットフォームのキャディ、約10億円の資金調達
キャディは、総額約10億2000万円の資金調達を実施した。この資金を開発や人材採用に当て、製造業向け受発注プラットフォーム「CADDi」のさらなる事業拡大と組織基盤の強化に取り組む。 - プロトラブズ日本法人社長の今井氏、日本市場開拓を強化
プロトラブズは2018年10月16日、日本における事業戦略説明会を開催した。プロトラブズ本社のCEO ヴィッキー・ホルト氏は、同社のグローバルの財務実績と今後の事業戦略を明かした。2018年7月に同社日本法人の社長に就任した今井歩氏も登壇し、日本法人の今後の取り組みについて説明した。 - プロトラブズのCNC切削加工で無酸素銅のC1020に対応、標準納期は3営業日
プロトラブズの日本法人が新たにCNC切削加工サービスで無酸素銅「C1020」に対応。CNCマシニング加工で標準納期は3営業日。 - プロトラブズ本社が小ロットの最終製品向けサービスを提供、日本法人では生産能力を増強
プロトラブズ本社は小ロットの最終製品生産向けサービスを整備。デジタル検査サービスも提供している。日本法人では需要拡大に対応するための生産能力拡大を実施した。プロトラブズ全社としては、特に切削加工の売り上げで顕著な伸びがあった。 - 小ロット生産サービスのプロトラブズ、試作だけでなく量産用途も強化
プロトラブズは、「第29回 設計・製造ソリューション展(DMS2018)」(2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)において、最新の小ロット量産の事例や新規対応材料などを披露した。 - 水彩スケッチツール「w-lette」の製造でプロトラブズを利用
プロトラブズは、ダブレット・ラボの水彩スケッチツール「w-lette」の製造において、同社の射出成形サービスが採用されたと発表した。Web見積もりシステムの利便性と人的サポートの適切さが採用の決め手になった。