ニュース
水彩スケッチツール「w-lette」の製造でプロトラブズを利用:CADニュース
プロトラブズは、ダブレット・ラボの水彩スケッチツール「w-lette」の製造において、同社の射出成形サービスが採用されたと発表した。Web見積もりシステムの利便性と人的サポートの適切さが採用の決め手になった。
プロトラブズは2017年2月28日、ダブレット・ラボが開発した水彩スケッチツール「w-lette」の製造において、同社の射出成形サービスが採用されたと発表した。
w-letteは、透視パネル、水彩パレット、絵具、筆記用具向けのホルダーを一体化し、腕にかかる負担を解消するべく開発された携帯用スケッチツール。付属の透視パネルはピクチャープレーンとして機能し、スケッチで最も難しいとされる構図と透視図法を、風景を透かしながら直接パネルに描くことが可能だ。
ダブレット・ラボでは、試作品の最終モデルに3Dプリント出力サービスを利用したが、商品の量産に際し、3Dプリントではコストが見合わず、複数の射出成形サービスを検討。その結果、プロトラブズの射出成形サービスを採用した。設計データをアップロードするだけで製造コストを確認できるWeb見積もりシステムや、製造のアドバイスおよび設計の修正サポート、アフターケアなどの人的サポートが整っていることが採用の決め手になったという。
ダブレット・ラボでは今後、w-lette向けのオプションパーツや後継機の開発を検討する他、絵画教室の参加者と共同で新たな画材の企画を進める予定だ。プロトラブズに対しては、開発から量産までワンストップのサービスを希望し、国内における3Dプリント出力サービスの提供開始にも期待しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- プロトラブズの日本法人、2色成形やステンレス加工、3Dプリンティングのサービスを新たに開始
試作・小ロット部品製作を専門とするプロトラブズの日本法人は2016年8月に拡張移転を実施。今後は幾つかの新サービスを開始する。同社は経済不況の中にもかかわらず着々とビジネスを伸ばしてきた。 - プロトラブズが国内での鉄材加工に対応、拠点の拡張移転で能力も増強へ
プロトラブズは、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」において、2016年10月をめどに開始する予定の鉄材加工サービスを紹介した。 - オンデマンド受託製造サービス拡充のため、オフィスと工場を移転
プロトラブズは、オンデマンド受託製造サービスの需要増加に対応するため、オフィスおよび工場を神奈川県座間市に移転した。サービスに関わる設備・製造能力を増強し、供給体制の拡充を図る。 - プロトラブズのオマケ教材が、ちょっとすごい
小ロット生産専門の部品加工カンパニー 米プロトラブズの本社CEOが来日。CEO自らが、新サービスの情報や、同社の面白オマケ教材について語る。 - 「開発スピード」は何をもたらすか? 「ニッチ、100カ国に100台」というCerevoの選択
2015年12月に開催されたMONOistセミナー「大手とベンチャーが語る『開発スピードが生み出すモノづくり力』」で、Cerevoが基調講演に登壇し、同社の開発スピードに対する考えやスピードアップのための手法について語った。