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シチズンマシナリーのタイ工場の新棟が稼働開始、生産能力は1.5倍に増強:工場ニュース
シチズンマシナリーはタイの生産拠点シチズンマシナリーアジアにおいて建設していた新しい工場棟の開所式を行った。
シチズンマシナリーは2023年3月8日、タイの生産拠点シチズンマシナリーアジアにおいて建設していた新しい工場棟の開所式を行ったことを発表した。
シチズンマシナリーアジアはCincomブランドの生産工場として2001年に設立され、加工棟や組立棟などこれまでに5回の増床工事を行ってきた。新しい工場棟は2022年11月に完成し、2023年2月から稼働している。今回の増床工事により、生産能力は従来より5割増となる月産350台になる。
シチズンマシナリーは2022〜2024年度まで3カ年の「中期経営計画 2024」において「売上高1000億円に向けた事業基盤の構築」を目指している。開所式に出席したシチズンマシナリー 代表取締社長の中島圭一氏は、「2022年に完成した新ショールームや今回の増床エリアを十分に活用し、全社一丸となって事業拡大に努めてほしい」と述べた。
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