ニュース
新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時検査キットを発売:医療機器ニュース
富士フイルムは、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に検査する抗原検査キット「富士ドライケム IMMUNO AG カートリッジ COVID-19/Flu」を発売する。同社の感染症検査装置「富士ドライケム IMMUNO AG」シリーズ向けとなる。
富士フイルムは2023年1月6日、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に検査する抗原検査キット「富士ドライケム IMMUNO AG カートリッジ COVID-19/Flu」(COVID-19/Flu)を同月中旬に発売すると発表した。富士フイルムメディカルを通じて販売する。
→特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
COVID-19/Fluは、同社の感染症検査装置「富士ドライケム IMMUNO AG」シリーズ向けの検査キットだ。鼻咽頭ぬぐい液または鼻腔ぬぐい液を検体とし、抽出液を滴下したCOVID-19/Fluをセットすると自動で測定が開始され、測定開始から15分で判定結果が得られる。
富士ドライケム IMMUNO AGは、同社が培ってきた写真現像技術を応用した「銀増幅イムノクロマト法」を活用している。銀増幅イムノクロマト法は、通常のイムノクロマト法で使用される抗原の標識を約100倍の大きさに増幅できるため、少ないウイルス量で新型コロナウイルス抗原やインフルエンザウイルス抗原を検出できる。
なお、富士ドライケム IMMUNO AGシリーズは、国内の医療機関を中心に約3万台導入されている。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ≫特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
- 収縮能力を持つヒト骨格筋組織モデルと収縮力計測システムを開発
東京女子医科大学は、高い収縮力を持つヒト骨格筋組織モデルの作製技術を開発した。また、同技術と収縮力を定量測定するシステムを組み合わせて、筋に対する薬剤作用をリアルタイムでモニタリングできることを実証した。 - 介護施設入居者の体調把握のヒントに! 排せつ物の情報を可視化するセンサー
パナソニック ホールディングスとパナソニック くらしアプライアンス社は、これまで介護職員が介護施設の入居者から聞くことが難しかった排せつ物の情報を取得できるようになり、体調を把握しやすくする「排せつセンサー」を発売する。 - 水素酸化細菌の量産化技術開発に関する共同研究を開始
富士フイルムとCO2資源化研究所は、水素酸化細菌の量産化技術開発に関する共同研究契約を締結した。両社の技術を組み合わせて、医薬品成分などに用いられるアラニンを産生するUCDI水素菌の量産化技術を確立する。 - 米国のヘルスデータ研究を支えるAPI/相互運用性の標準化
本連載第61回で、COVID-19対応を契機とするクラウドネイティブなAPI連携の導入について取り上げたが、米国の研究開発領域ではAPIやデータの相互運用性標準化に向けた動きが本格化している。 - 産業用ロボット技術で細胞培養工程を効率化するシステムを納入
ヤマハ発動機は、産業用ロボットの技術を応用して細胞培養工程を効率化する細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER」を、産業技術総合研究所に納入した。 - 電気を帯びた水の微粒子で新型コロナウイルスが低減することを確認
三菱電機と日本繊維製品品質技術センターは、電気を帯びた水粒子「ピュアミスト」を放出する「ピュアミストデバイス」が、新型コロナウイルスの残存率を3時間で99%以上低減することを確認した。