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水素酸化細菌の量産化技術開発に関する共同研究を開始医療機器ニュース

富士フイルムとCO2資源化研究所は、水素酸化細菌の量産化技術開発に関する共同研究契約を締結した。両社の技術を組み合わせて、医薬品成分などに用いられるアラニンを産生するUCDI水素菌の量産化技術を確立する。

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 富士フイルムは2022年12月23日、水素酸化細菌の量産化技術開発に関する共同研究契約を、CO2資源化研究所(UCDI社)と締結した。UCDI社独自の水素酸化細菌「UCDI水素菌」を安定的に大量生産し、アミノ酸の一種アラニンを効率的に産生する技術を開発する。

 富士フイルムは、写真フィルムなどで培ってきた生産技術を、微生物や細胞の培養を含むバイオ医薬品製造の生産効率向上に応用してきた。また、バイオテクノロジーと生産技術を融合したバイオ医薬品原薬の次世代連続生産システムも開発しており、細胞培養から精製まで一貫生産できる。

 UCDI水素菌は、1gの水素酸化細菌が24時間後に16tとなる高い増殖性を持ち、UCDI社の技術により、目的に応じてアミノ酸やアルコールなどの有機物を産生できる。食品や飼料、化粧品に加えて細胞培養用の培地など幅広い製品に利用され、今後の需要拡大も見込まれている。

 共同研究では、富士フイルムが有する生産技術やバイオテクノロジー技術と、UCDI社の水素酸化細菌作製技術を組み合わせることで、UCDI水素菌を大量培養してアラニンを量産化する技術の早期確立、社会実装を目指す。UCDI水素菌が産生するアラニンは、医薬品成分として活用されるほか、臨床栄養分野では経口、経腸栄養剤などにも用いられている。

 なお、二酸化炭素を主原料に有機物を産生する水素酸化細菌は、有機物を産生するプロセスにおいて二酸化炭素の吸収量が排出量を上回るカーボンネガティブが可能となるため、脱炭素社会への貢献が期待されている。

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