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電気を帯びた水の微粒子で新型コロナウイルスが低減することを確認:医療機器ニュース
三菱電機と日本繊維製品品質技術センターは、電気を帯びた水粒子「ピュアミスト」を放出する「ピュアミストデバイス」が、新型コロナウイルスの残存率を3時間で99%以上低減することを確認した。
三菱電機は2022年12月22日、日本繊維製品品質技術センター神戸試験センターと共同で、電気を帯びた水粒子「ピュアミスト」を放出する同社の「ピュアミストデバイス」が、新型コロナウイルスの残存率を3時間で99%以上低減することを確認したと発表した。
→特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
ピュアミストデバイスは、空気中から集めた水分に高電圧をかけて、電気を帯びたナノレベルの水粒子であるピュアミストを生成する。ピュアミストは、空間を浮遊することで、細菌やウイルスの活動を抑制する。
新型コロナウイルスのオミクロン株BA.5系統を用いた実証実験では、ウイルス懸濁液を乾燥させた試験体を45Lの試験空間に置き、試験体から20mm離した位置からピュアミストを放出した。
その結果、ピュアミストを2時間作用させることで、新型コロナウイルスの残存率が98%以上、3時間の作用では99%以上低減することを確認した。
三菱電機は、室内のウイルスや細菌の低減を目的としたピュアミストデバイスを2010年に開発。これまでに大学や公的研究機関と共同で、A型インフルエンザウイルス、表皮ブドウ球菌、青カビ、スギ花粉アレルゲンといった有害物質の低減効果を実証している。
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