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CC-Link IE TSN対応産業機器の開発期間を短縮するSDK、新バージョンを提供:組み込み開発ニュース
イーソルは、産業用オープンネットワークCC-Link IE TSNに対応したソフトウェア開発キット「eSOL CC-Link IE TSN SDK」の新バージョンを2023年春より提供開始する。
イーソルは2022年12月16日、産業用オープンネットワーク「CC-Link IE TSN」に対応したソフトウェア開発キット「eSOL CC-Link IE TSN SDK(Master)」「eSOL CC-Link IE TSN Safety SDK」の新バージョンを、2023年春から提供すると発表した。
最新版により、CC-Link IE TSNの規格に対応する産業機器の開発期間を短縮できる。また、通信の互換性の向上、接続する製品の拡大、IEC 61508 SIL3に適合する応答性能の高い安全システムの構築など、生産現場とITシステムがスムーズに連携できるネットワークの構築を支援する。
CC-Linkは、さまざまな産業用デバイスが相互に交信できるよう、1996年に三菱電機により開発された産業用オープンネットワーク。 CC-Link IE TSNは、CC-Link協会が2018年に策定した最新の規格で、標準Ethernet規格を拡張したTSN(Time-Sensitive Networking)の技術を世界で初めて採用している。
CC-Linkファミリー対応機器は、世界中の産業オートメーションの分野で使用され、認定製品数は現在2600機種以上となる。CC-Link IE TSN対応製品も増えている。
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