資源循環コーディネートサービスの回収品目を拡充、プラ製のフタやラベルも対象に:製造マネジメントニュース
TBMは、同社が提供する資源循環コーディネートサービス「MaaR for business」の回収対象品目とサービス利用で交換できる環境配慮製品のラインアップを拡充し、サーキュラー・エコノミーの実現を推進している。
TBMは2023年1月16日、同社が提供する資源循環コーディネートサービス「MaaR for business(マール・フォー・ビジネス)」の回収対象品目とサービス利用で交換できる環境配慮製品ラインアップを拡充したことを発表した。
新たに追加した対象品目は、LIMEX※1カップ、PETボトルラベル、プラスチック梱包資材、ドリンクのプラスチック製フタで、サービス利用で交換できる環境配慮製品として、LIMEX製飲料カップとLIMEX製ボールペンをラインアップした。
※1 LIMEX:炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料で、紙・プラスチックの代替となる日本発の新素材。
MaaR for businessは、オフィスで使用された「LIMEX(ライメックス)」製品やプラスチック製品を資源として回収し、ごみとして焼却することなく、マテリアルリサイクルして再び製品に変えて循環させるサービス。2022年3月のサービス開始以降、クラシエホールディングス、ヤフーなど、多くの企業で導入されており、今後も導入企業のニーズに合わせて回収品目や交換可能製品を増やしていく予定だ。
サービスの導入企業には、オフィスで使用できる環境配慮製品と交換することが可能な「チケット」が毎月提供される。主な回収対象品目は、LIMEX製名刺、LIMEX Sheet製品(冊子など)、クリアファイル(LIMEX製も含む)、ペットボトルキャップ。チケット交換できる主な製品は、LIMEX製名刺、LIMEX製クリアファイル、LIMEX製カットシート(A4/A3)、再生材を使用したクリアファイル、再生材を使用したごみ袋。
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