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ENEOSや自動車メーカーのバイオエタノール研究、福島県大熊町に生産研究設備:材料技術
福島県大熊町と次世代グリーンCO▽▽2▽▽燃料技術研究組合は2022年10月25日、企業立地に関する基本協定を締結したと発表した。
福島県大熊町と次世代グリーンCO2燃料技術研究組合は2022年10月25日、企業立地に関する基本協定を締結したと発表した。
2023年6月から一部供用開始予定の大熊西工業団地に、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合の事業所を設ける。経済産業省の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金(製造・サービス業等立地支援事業)に採択されている。
現地に植物を原料としたバイオエタノールの生産研究設備を建設し、副生成物であるCO2の活用も含めた低炭素化技術の研究を行う。これに合わせて40人を雇用する。生産研究設備は2023年6月に着工し、2024年10月の完成、操業開始を予定している。
次世代グリーンCO2燃料技術研究組合は2022年7月にENEOSやスズキ、SUBARU(スバル)、ダイハツ工業、トヨタ自動車、豊田通商で設立。食料と競合しない植物原料によるバイオエタノールの効率的な生産システム、水素製造の副生成物の高濃度酸素やバイオエタノール製造の副生成物であるCO2の活用方法について研究することを目的としている。また、バイオエタノール燃料を自動車などに使用した際の課題と解決策を明らかにするとともに、原料となる作物の栽培についても研究を進める。
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