電波が届かない場所でも高度な音声認識が可能に、トヨタとグーグルが協業拡大:車載情報機器
トヨタ自動車とGoogle Cloudは2022年10月11日(米国時間)、次世代インフォテインメントシステムに関するパートナーシップを拡大すると発表した。
トヨタ自動車とGoogle Cloudは2022年10月11日(米国時間)、次世代インフォテインメントシステムに関するパートナーシップを拡大すると発表した。
トヨタブランドの「オーディオマルチメディア」やレクサスブランドの「インタフェースインフォテインメントシステム」でGoogle CloudのAI(人工知能)ベースの音声サービスを連携させる。米国で販売する2023年モデルの「カローラ」シリーズや「タンドラ」「セコイア」、レクサスブランドの「NX」「RX」「RZ」などで利用できる。今回のパートナーシップ拡大により、インターネット接続なしに乗員の音声入力を処理できるようになる。
Google Cloudの技術を採用したトヨタの音声アシスタントは2018年に共同開発された。Automotive Grade Linux(AGL)をベースにしたトヨタの最新世代のインフォテインメントシステムでも、Google CloudのSpeech-to-Textサービスによる音声認識機能が搭載されている。
今回のパートナーシップ拡大では、組み込みデバイスにAIベースの音声認識・合成機能を搭載できる新製品「Speech On-Device」をコンポーネントとして搭載することにより、将来のイノベーション促進を目指す。
車載システム向けのSpeech On-Deviceにより、インターネット接続なしにインフォテインメントシステムのプロセッサが音声入力を直接処理する。一部の車両では音声クエリの実行が可能になる。ドライバーは音声コマンドを利用するに当たって、トンネルや電波が届かない場所であることを懸念する必要がなくなる。
Speech On-Deviceは、GoogleアシスタントやGoogle Pixelの技術に基づいて構築されており、クラウドでホストされているものと同等の品質を持つフル機能の音声モデルを、わずかなモデルのサイズとコンピューティング要件で、エッジの小型デバイス上でローカルに実行できるようにする。
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