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3Dプリンティング技術を活用した下顎骨再建用の体内固定用プレートを発売:医療機器ニュース
大阪冶金興業は、下顎骨欠損の再建治療に使用する、患者適合型体内固定用プレート「コスモフィックス」を発表した。3Dプリンティング技術により患者の下顎骨に合わせて製造するため、複雑な形状を忠実に再現できる。
大阪冶金興業は2022年9月28日、下顎骨欠損の再建治療に使用する、患者適合型体内固定用プレート「コスモフィックス」を発表した。日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、大阪医科薬科大学、中部大学、モリタと共同で開発。同年3月に薬事承認を受け、同年8月に帝人メディカルテクノロジーより発売した。
コスモフィックスは、純チタン製のプレートとチタン合金製のスクリューで構成される医療機器。レーザーを用いた同社の3Dプリンティング(積層造形)技術により、患者の下顎骨に合わせてフルカスタムメイドで製造する。複雑な形状を忠実に再現可能で、患部に当てて固定すれば使用できる。
骨組織との親和性を高めるため、プレートの下顎骨と接触する部分に、生体活性処理を施している。スクリューによる固定もあるため、従来品よりも安定性を早期に確保できる。
交通事故や病気の治療で欠損した顎骨を再建する手術では、欠損部の形に合わせて加工した金属製の人工骨を使用する。従来の体内固定プレートは直線形が多く、手術中に手作業で曲げ加工したり、体内で拒絶反応を起こさせない生体適合性や生体骨が自然に成長するための表面処理が必要とされていた。
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