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機能性ウオーキングシューズを活用した、健康管理と促進に関する実証実験医療機器ニュース

アシックス商事とNECは、ウオーキングシューズ「KNEESUP」と歩行センシングインソール「A-RROWG」を活用した健康管理、促進に関する実証実験を実施した。即時的な有効性として、歩行速度、歩幅、つま先の向きの数値改善が見られた。

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 アシックス商事は2022年9月13日、同社のウオーキングシューズ「KNEESUP(ニーズアップ)」とNECの歩行センシングインソール「A-RROWG(アローグ)」を活用した、健康管理と促進に関する実証実験をNECと共同で実施したと発表した。

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「A-RROWG」(左)と「KNEESUP」(右)[クリックで拡大] 出所:アシックス商事

 実証実験は同年4月1日〜5月23日に実施され、A-RROWGを搭載したKNEESUPを着用して歩容(歩行の質)と運動パフォーマンスの変化を検証した。参加者は計測会に参加後、自宅で普段通りに生活し、最大1日3回、自動計測された歩行パラメーターを基に解析した。

 その結果、即時的な有効性としては、A-RROWGを搭載したKNEESUPを履いて歩くことで、計測会当日の歩行速度、歩幅、つま先の向きの数値改善が見られた。

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計測会当日における「KNEESUP」と一般靴の歩行パラメーター比較(n=8)[クリックで拡大] 出所:アシックス商事

 一方で、歩行速度や歩幅の数値は、履き続けた後の方が低下しており、運動パフォーマンスは履く前の状態に戻る傾向があることが示唆された。これは運動学習による改善動作の定着が不十分だったと推察され、歩行グセの修正には、シューズの機能だけでなく、継続的に改善に向けた取り組みをすることが重要だと考えられる。

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「KNEESUP」の使用前から使用後にかけて計測した歩行パラメーターの経時的変化(n=8)[クリックで拡大] 出所:アシックス商事

 また、実証実験後の官能評価では、「歩行速度や歩幅などの歩行能力が上がった」「姿勢が改善した」などの感想が参加者から得られた。

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実証実験後の自覚的歩行能力の変化 (n=8)[クリックで拡大] 出所:アシックス商事

 KNEESUPは、荷重によってプレートがたわむ熱可塑性合成樹脂プレート「MCCS」をかかとの内側に搭載したウオーキングシューズ。ひざ関節のバランスをとり、負担を軽減する機能を持つ。A-RROWGは、小型の歩行分析センサーで歩容を計測し、専用アプリから歩行状態のチェック、歩行改善アドバイス、トレーニングメニューを確認できる。

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