Bluetoothデバイス向けのIoTゲートウェイを発売:製造業IoT
obnizは、IoTゲートウェイ「obniz BLE/Wi-Fi Gateway Gen2.0」を発売した。短期間、低コストでBluetoothデバイスのデータ収集やIoTサービスへの連携ができる。
obniz(オブナイズ)は2022年8月22日、IoT(モノのインターネット)ゲートウェイ「obniz BLE/Wi-Fi Gateway Gen2.0」を発売した。販売価格は1台当たり1万4080円(税込み)。短期間、低コストでBluetoothデバイスのデータ収集やIoTサービスへの連携ができる。
同社は、ゲートウェイ本体に加えて通信ネットワークやクラウドシステム(機器管理機能)をオールインワンで提供する。温湿度やCO2濃度などの環境センサー、ビーコン、体温計や血圧計といった汎用的なBluetoothセンサー、Bluetoothデバイスを利用可能で、センサーを既存の機器や設備に後付けすることでIoT化できる。
同ゲートウェイには、obnizOSがインストールされており、クラウドライセンス(期限なし)が付帯する。操作や制御向けのプログラムがクラウド上で動作するため、遠隔からのデバイス管理やOSのアップデートに対応する。PoC(概念実証)後の本格運用においても柔軟にサービスを設計できる。
ゲートウェイ本体は、コンセントに挿すだけで利用を始められる。また、接続状態やコンテンツを表示できるディスプレイ(E Ink)を備える。Bluetooth 5.0に対応しており、長距離通信センサーと組み合わせれば広い範囲をカバーできる。
サイズは75×48×20mm(プラグ部除く)で、重量が55g。AC100〜240V、50〜60Hzの電源に対応しており、最大消費電力は0.3A。−10〜+45℃、湿度95%以内で動作する(保管温度は−10〜+60℃)。技適(技術基準適合証明)、FCC、PSE(丸型)の認証を受けている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- コロナ禍でBluetooth搭載機器出荷台数が横ばいに、2021年からは再び成長軌道へ
Bluetooth SIGが2025年までのBluetooth搭載機器の年間出荷台数予測をまとめた「Bluetooth市場動向2021」について解説。右肩上がりで成長を続けてきたBluetooth搭載機器の出荷台数が、2020年はコロナ禍の影響により2019年から横ばいの40億台にとどまった。しかし、2021年からは年率10%の成長を見込んでおり、2025年には64億台に達する見込みだ。 - リストバンドなどでも接触確認アプリが使える、Bluetoothの新しい仕様書
Bluetooth SIGは、新型コロナウイルス接触確認アプリケーションとして使用されているスマートフォン向け曝露通知システムを、リストバンドなどでも利用可能にする、新しいBluetoothのドラフト版仕様書を公開した。 - 低照度下で発信可能なソーラーパワー型ビーコン、光が当たらなくても3カ月動作
セイコーインスツルは、工場や倉庫などの低照度下でも発信できるソーラーパワー型ビーコン「T-WA20」を開発した。80ルクス以上の明るさがあれば1秒1回の周期で発信し続け、フル充電すれば、一切光が当たらない環境でも約3カ月間使用できる。 - 次世代Bluetoothオーディオ規格「LE Audio」の仕様が完成
Bluetooth SIGは、次世代Bluetoothオーディオ規格「LE Audio」の仕様一式を発表した。ワイヤレスオーディオの性能が向上し、補聴器へ対応するほか、新機能「Auracastブロードキャストオーディオ」も導入する。 - BLE対応の小面積、低消費電力RFトランシーバー技術を開発
ルネサス エレクトロニクスは、Bluetooth Low Energyに対応した、2.4GHzのRFトランシーバー技術を発表した。広範囲にインピーダンスを変更できる整合回路技術と、キャリブレーション回路を不要にした基準信号自己補正回路技術を開発している。 - 屋内位置情報ソリューション市場の本命はBLEではない?
矢野経済研究所は、屋内位置情報ソリューション市場に関する調査結果を発表した。2022年度の同市場について、前年度比120.7%の49億8300万円に達すると予測している。