独自開発ラズパイマイコンボードの第1弾、Contaモジュールを4つ接続可能:組み込み開発ニュース
スイッチサイエンスは、Raspberry Piマイコン「RP2040」を搭載した「Picossci Conta Base Board(ESP-WROOM-02搭載)」の販売を開始した。「Conta」規格の小型基板「Contaモジュール」を最大4つ接続できる。
スイッチサイエンスは2022年8月18日、Raspberry Piマイコン「RP2040」を搭載した「Picossci(ピコッシィ)Conta Base Board(ESP-WROOM-02搭載)」を発売した。センサーなどを搭載した「Conta」規格の小型基板「Contaモジュール」を最大4つ接続できる。価格は4950円(税込)で、同社Webショップから購入できる。
新製品は、RP2040マイコンボード「Picossci」シリーズの第1弾。Contaモジュールとマイコンボードは、I2C、SPI、汎用コネクターで接続可能だ。コネクターはそれぞれ独立しており、複数のモジュール、複数のインタフェースが共存できる。Conta規格を採用したことで、ブレークアウトボードの外形、コネクター、信号配列などに一定の決まりが生じ、各基板間の相互接続性を確保している。
また、Wi-Fiモジュール「ESP-WROOM-02」、小型グラフィック液晶ボード「AQM1248A」用接続コネクター、5チャンネルのサーボ端子、2MBのフラッシュメモリ、USB Type-Cコネクターなどを搭載する。
RP2040周辺構成は「Raspberry Pi Pico」と互換性を備え、同社の「Raspberry Pi Pico用Contaベースボード」と同じ環境で開発できる。今後、モータードライバ基板や単3電池で駆動する基板も販売する予定だ。
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