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大規模地震発生時に建物被害を速やかに診断するサービスを提供:製造ITニュース
NECファシリティーズは、建物の最新情報を把握することで、大規模な地震発生時に速やかにダメージを診断し、事業活動の早期復旧を支援するサービスの提供を開始した。
NECファシリティーズは2022年8月3日、建物の最新情報を把握することで、大規模な地震発生時に速やかにダメージを診断し、事業活動の早期復旧を支援するサービスを提供開始した。「建物診断」「建物被害状況緊急診断サービス」「復旧工事提案サービス」から構成される。
建物診断は、施設管理業務を受託した後に、年に1度の割合で実施する。大規模な地震発生時に落下や破損などが発生する可能性のある箇所を調査し、必要に応じて耐震化工事を提案する。毎年実施することで、建物の最新情報を把握できることになる。サービス料は、工場の規模に応じて10〜30万円程度となる。
建物被害状況緊急診断サービスは、大規模地震発生から5日以内に、同社の建築士が建物の調査を実施。建物全体から部材まで、目視と簡易な計器類で項目ごとにダメージを診断する。
また、復旧工事提案サービスは、建物や周辺の被災状況から、復旧のための修繕プランを立案する。なお、建物被害状況緊急診断サービスおよび復旧工事提案サービスは、原則無料で提供する。
同社は、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)ソリューションに同サービスを追加し、東北エリアの製造業から提供を開始するとしている。
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