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シリーズ最小の高圧可変容量形ピストンポンプ、設備のコンパクト化に貢献:FAニュース
不二越は、高圧可変容量形ピストンポンプ「PZH」シリーズ最小サイズとなる「PZH-0B」を追加した。シリーズ共通の高圧仕様となっており、245×130×157mmの本体サイズで設備のコンパクト化と軽量化に貢献する。
不二越は2022年7月28日、高圧可変容量形ピストンポンプ「PZH」シリーズ最小サイズとなる「PZH-0B」を追加したと発表した。同年8月に販売を開始し、価格はオープン。2024年度までに月500台の販売を目指す。
2018年に発売したPZHシリーズは、鍛圧機械などの産業機械の駆動源に適した高圧可変容量形ピストンポンプで、これまで「PZH-2B」「PZH-3B」「PZH-1B」の3モデルを展開してきた。今回新たに、小型の工業用材料測定機や産業用ミキサーなど、小容量での使用に適したPZH-0Bを追加した。
シリーズ共通の高圧仕様となっており、35MPaでの連続吐出でも長寿命かつ安定した運転が可能だ。摩擦損失と内部漏れを低減した機構を採用することで省エネ性能を向上し、高剛性設計により運転時の騒音を低減する。
本体サイズはシリーズ最小の245×130×157mm、質量は11.8kgで、設備のコンパクト化、軽量化に貢献する。定格圧力は35MPa、最高回転数は2000min−1、最大ポンプ容量は8cm3/revとなっている。
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