製造業のDXを推進するソフトウェアサービス提供、DMG森精機が東京に新会社設立:工作機械
DMG森精機は、2022年4月1日に設立した新会社「WALC」の開所式を実施した。WALCは、AI、IoT、クラウドコンピューティングを用いて、製造業のDXを推進するソフトウェアサービスを開発し、提供する。
DMG森精機は2022年7月15日、同年4月1日に設立した新会社「WALC(ウォルク)」の開所式を実施した。
WALCは、同社が製造業のデジタル革命を主導する人材育成の場として、2017年に設立した「先端技術研究センター」の理念を継承。製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するソフトウェアサービスを提供するために設立された。同社が100%出資している。
社名のWALCは、ポーランド語でワルツの意味で、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、クラウドコンピューティングの3つに精通する人材を育成し、社員が切磋琢磨して、未来を切り拓いていくことを創業理念としている。
WALCが開発、提供するサービスとして、DMG森精機の自律走行ロボット「WH-AMR」の自動運転、高精度把持をする「BR Controller」、工作機械の予兆保全をするヘルスモニタリングサービス「WALC CARE」、基板や製品の外観を画像自動認識技術で検査する「WALC VISION」、人に代わって人の作業や機内の状態などを分析する「WALC EYE」、文章データから知見を引き出す「WALC COMPREHEND」などがある。
WALCは、IT企業が多く集まる渋谷(東京都渋谷区桜丘町)に位置する。その立地を生かしたIT人材の採用やインターンシップを積極的に受け入れるなどして、優秀な人材を発掘し、支援、育成をする。2022年7月15日時点で社員数は15人、インターンシップは8人としている。
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