トヨタが車載カメラをドラレコ化、後付けのドライブレコーダーが不要に:安全システム
トヨタ自動車は2022年7月25日、コンパクトカー「ヤリス」を一部改良し、ドライブレコーダー付き自動防眩インナーミラーを設定すると発表した。全グレードにオプション設定となる。
トヨタ自動車は2022年7月25日、コンパクトカー「ヤリス」を一部改良し、ドライブレコーダー付き自動防眩インナーミラーを設定すると発表した。全グレードにオプション設定となる。この他、この一部改良に合わせてステアリングヒーターを一部グレードに標準装備とし、シーケンシャルシフトマチック(MTモード)を排気量1.5l(リットル)のガソリン車(6速MTを除く)に採用した。
後続車のライトのまぶしさを緩和する自動防眩インナーミラーに録画機能を搭載した。車両前方だけでなく、後方のカメラ映像をSDカードに常時録画する。録画画素数は前方カメラが200万画素、後方カメラが130万画素となる。常時録画で80分、駐車時録画で最大120分まで対応する。水平画角は前方が112度、後方が81度。
ユーザーの操作によって録画する手動録画、駐車後の一定時間を記録する駐車時録画、急ブレーキなどの衝撃を検知して記録する衝撃検知録画といった機能も搭載した。SDカードを取り出してPCやタブレット端末で録画映像を再生、保存することができる。Wi-Fi接続によって、スマートフォンの専用アプリ「TOYOTA SMART VIEWER」でも動画を見られる。
新型クラウンでは録画地点から映像を探すこともできる
周辺監視用の車載カメラをドライブレコーダー化する取り組みは、先日発表された「クラウン」の新モデルからスタートした。新型クラウンでは、車載カメラの映像を内蔵メモリに録画する。常時録画だけでなく、エアバッグ作動時の自動録画や、音声認識による手動録画など、さまざまな録画トリガーを用意した。録画した映像はディスプレイオーディオの画面ですぐに再生できる。USBメモリへの転送や、Wi-Fi経由でのスマートフォンへの転送にも対応した。録画した映像は、録画地点を地図上に表示することも可能だ。
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