製造現場の多様な無線システムを安定してつなげる通信規格のVer.2.0を策定:製造業IoT
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、5G通信に対応したSRF無線プラットフォーム通信規格技術仕様Ver.2.0を策定した。5G通信に加え、マルチホップ通信などを可能とするネットワークトポロジーの拡張にも対応している。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は2022年5月24日、5G通信に対応したSRF(Smart Resource Flow)無線プラットフォーム通信規格技術仕様Ver.2.0を策定したと発表した。既に、FFPAの会員向けに公開している。
FFPAは、2021年10月に同仕様のVer.1.1を一般公開している。今回新たに策定したVer.2.0では、5G通信に加えて、マルチホップ通信などを可能とするネットワークトポロジーの拡張にも対応した。
5Gに対応したことで、より安定した通信や効率的な周波数利用が可能となる。例えば、5Gと免許不要周波数帯の無線方式の複数方式をサポートしたコンボデバイス搭載のAMR(自律移動ロボット)を導入すれば、免許不要周波数帯が混雑している場合に通信方式を5Gに切り替えられる。
AMR(自律走行搬送ロボット)の移動や停止などの制御関連データと、内蔵カメラからの動画データをそれぞれ無線で送受信する場合にも対応。周波数帯の混雑状況を踏まえて免許不要周波数帯の無線方式と5Gとを自律的に切り替えることで、それぞれのデータを効率的に送信できる。
さらに、新たに加わったマルチホップ通信機能により、SRF Gateway間の無線接続や、SRFデバイスを介したSRF Gateway同士の接続が可能となった。有線ネットワーク上にSRF Gatewayを設置すれば、5Gと有線の並列伝送も可能となる。
なお、SRF無線プラットフォームとは、製造現場で混在して利用されるさまざまな無線機器や設備を接続して安定的に動作させるためのシステム構成を指す。
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