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今後3年以内に1000Vを超える「メガワット充電システム」を導入、MANとABB:電動化
MAN Truck & Bus(MAN)とABB E-モビリティ(ABB)は2022年5月13日、2024年に投入予定の電動トラックのプロトタイプを披露し、デモ走行を実施したと発表した。1日に600〜800kmを走行する長距離トラックとしての運用を目指す。
MAN Truck & Bus(MAN)とABB E-モビリティ(ABB)は2022年5月13日、2024年に投入予定の電動トラックのプロトタイプを披露し、デモ走行を実施したと発表した。1日に600〜800kmを走行する長距離トラックとしての運用を目指す。
2024年に投入する電動トラックは、長距離輸送を可能にするため、将来的に「メガワット充電システム」に対応できる状態で発売する。メガワット充電システムには電圧1000Vを超える新たな電力技術が必要になり、さまざまなユースケースでシステムとしての電気的安全性や信頼性を満たさなければならない。ABBとMANは、今後3年以内にメガワット充電システムの導入を目指す。
メガワット充電システムの規格化に向けては、ドイツ政府の出資の下でMANやABBを含む20以上のパートナーがプロジェクトに参加している。メガワット充電システムを備えた2基の高性能充電ポイントが、連邦高速道路A2号線沿いの4カ所に建設されており、ドイツ国内に広く展開することを目指す。
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