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日立とライオン、MI活用でハミガキの最適組成を自動提案するシステム開発:製造マネジメントニュース
日立製作所とライオンは、ハミガキの製造プロセスの課題を事前予測し、最適な組成を自動提案するシステムを開発した。MIを適用した「材料開発ソリューション」を活用している。
日立製作所(日立)は2022年4月20日、ライオンと共同で、ハミガキの製造プロセスの課題を事前予測し、最適な組成を自動提案するシステムを開発したと発表した。日立の「材料開発ソリューション」を活用している。
日立は、同社の先進的なデジタル技術を用いたLumadaソリューションの1つとして、マテリアルインフォマティクス(MI)を適用した材料開発ソリューションを展開している。今回、同ソリューションを活用し、ハミガキの製造プロセスを開発する際に課題となる、移送性の解決に向けたシステムを開発した。
ハミガキの開発では、研究所で開発した組成を規模の大きい工場でも生産できるように最適な製造プロセス条件を開発する必要がある。その際、配管や充てん機におけるハミガキの流れやすさを示す移送性が課題となっていた。
今回のシステムでは、ライオンが有する原料配合量の組み合わせや物性測定データなどのサンプルデータに日立のMI技術を適用し、物性を予測するモデルを構築。この予測モデルを利用し、新たに開発したハミガキの組成や物性情報から移送性を予測する。また、移送性情報などの目標から逆解析することで、必要な組成情報や物性情報の候補を自動提案する。
同システムの導入により、組成開発の初期段階で課題を事前予測できるため、製造の妨げとなる事象の発生率低下に貢献する。さらに、他の課題にも適用することで、開発業務時間を最大約40%効率化できるとしている。
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