NVIDIA、AIやデータサイエンス技術を試用するプログラムを国内で本格展開:製造ITニュース
NVIDIAは、Equinixのデータセンタープラットフォーム「Platform Equinix」上で、AIやデータサイエンスなどエンドツーエンドのソリューションを試用できるプログラム「NVIDIA LaunchPad」の日本国内での提供を本格開始した。
NVIDIAは2022年4月13日、Equinixのデータセンタープラットフォーム「Platform Equinix」上で、AI(人工知能)やデータサイエンスなどエンドツーエンドのソリューションを試用できるプログラム「NVIDIA LaunchPad(LaunchPad)」の日本国内での提供を本格的に開始したと発表した。
LaunchPadは、ユニバーサルシステム「NVIDIA DGX」上で動作するモデルトレーニング用のAIコアインフラストラクチャと、「NVIDIA EGX」プラットフォーム上に構築された「NVIDIA-Certified Systems」による推論用のAIエッジインフラストラクチャの両方を提供するエンドツーエンドソリューションを試用できる。
EquinixのPlatform Equinix上でLaunchPadを提供することで、AI向けソフトウェアスイート「NVIDIA AI Enterprise」を利用して、開発から本格展開までのAIワークフローを評価できるようになる。これにより、AI環境の最適化と運用までの時間短縮につながる。
また、相互接続サービス「Equinix Fabric」により、LaunchPadはEquinixのデータセンターと仮想ネットワークで相互接続される。これにより、分散したトレーニングロケーションと推論ロケーションの間で、データやAIモデルをシームレスに移動できる。LaunchPadでAIモデルを開発、評価後、Equinixのデータセンターにある各企業のオンプレミス環境に展開し、本番稼働につなげることも可能だ。
AI開発においては、AIソリューションの拡張の複雑さやAIワークフロー管理の困難さがPoC(概念実証)後の運用を困難にしている。LaunchPadにより、企業の既存インフラと統合でき、かつセキュアな展開、拡張が可能なインフラへの移行を支援する。
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