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NVIDIAがArmを買収できなくても、NVIDIAもArmも損はしないモノづくり総合版メルマガ 編集後記

買収に向けた流れの中で、NVIDIAもArmも既にいろいろなものを得ているような気がします。

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 この記事は、2022年1月27日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


NVIDIAがArmを買収できなくても、NVIDIAもArmも損はしない

 2022年1月25日に米ブルームバーグが、NVIDIAがArm買収を断念する見込みと報じました。併せて、現時点でArmの親会社であるソフトバンクグループ(SBG)は、NVIDIAが買収を断念した場合にArmの株式公開を検討するとも報じています。

 NVIDIAが、SBGとソフトバンク・ビジョン・ファンドから約400億米ドル(約4兆5600億円)でArmを買収することで最終合意したのが2020年9月13日です。このとき、買収完了時期は、英国、中国、EU、米国など各国規制当局の承認を経て2021年12月になるとしていました。しかし、規制当局の代表として名前の挙がった英国、中国、EU、米国で買収を承認したという報道はありません。そして、競合半導体メーカーや、Armが本拠を置く英国などからは、NVIDIAによる買収を認めるべきではないという意見が多く出ており、結果として買収完了の目安としていた2021年12月を過ぎてしまいました。

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