トヨタ自動車は2022年4月18日、5月の生産計画の見直しについて発表した。
半導体不足の影響により、2022年初めにサプライヤーに伝えた台数から合計10万台程度引き下げ、国内生産で約20万台、海外生産で約55万台とし、グローバルで75万台程度を見込んでいる。同年3月の時点では4月のグローバル生産が75万台、4〜6月の生産台数を月平均で約80万台とする計画だった。
生産計画の見直しにより、国内では全14工場28ライン中、9工場10ラインで稼働停止日を設ける。
トヨタ自動車では、部品の供給不足により直前の生産計画の変更が重なったことを踏まえて、2022年4〜6月を「意志ある踊り場」と位置付けた。減産リスクなども織り込んだ計画を3カ月先までサプライヤーに伝え、毎月3カ月単位で生産計画を見直していく。2022年5〜7月のグローバル生産台数は、月平均で80万台を見込んでいる。
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