AIによるノイズ除去技術を搭載した超音波診断装置を発売:医療機器ニュース
富士フイルムヘルスケアは、AIを活用したノイズ除去技術「DeepInsight技術」を搭載した超音波診断装置「ARIETTA 850 DeepInsight」「ARIETTA 650 DeepInsight」を発売する。スペックル信号と電気ノイズを高精度で区別し、ノイズを除去できる。
富士フイルムヘルスケアは2022年3月2日、AI(人工知能)技術を活用したノイズ除去技術「DeepInsight技術」を搭載した超音波診断装置「ARIETTA 850 DeepInsight(アリエッタ 850 ディープインサイト)」「ARIETTA 650 DeepInsight(アリエッタ 650 ディープインサイト)」を同年4月7日に発売すると発表した。
DeepInsight技術により、正確性、再現性、効率性、視認性が向上。これまでは判別が難しかったスペックル信号と電気ノイズを高精度で区別し、ノイズを除去できるため、より高画質な画像が得られる。DeepInsight技術の他に、従来の高画質化技術「eFocusing」「Carving Imaging」を組み合わせることで、さらなる画質の向上に成功した。
ARIETTA 850 DeepInsightは、ARIETTAシリーズの最上位機種「ARIETTA 850」を超えるプレミアモデル。DeepInsight技術に加え、浅部から深部まで均一で分解能の高い画像が得られる高画質化技術「eFocusing PLUS」を搭載し、深部の組織まで高精度な画像を提供する。
ミッドハイレンジモデルのARIETTA 650 DeepInsightは、コンパクトな簡体に、フルフォーカスによって深部感度と空間分解能を両立する「eFocusing LITE」を搭載している。
装置は、人間工学に基づき、検査者の負担軽減を目的としたデザインを採用。組織の硬さを色で表示する「Real-time Tissue Elastography」、組織の硬さを定量評価する「Shear Wave Measurement」など、診断サポート用アプリケーションもオプションで用意している。
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