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マツダのラージ商品群がスタート、初のPHEVは「マツダ史上最もパワフル」に電気自動車

マツダは2022年3月9日、マツダ・モーター・ヨーロッパが2列シートのクロスオーバーSUVの新モデル「CX-60」を披露したと発表した。欧州では3月8日にCX-60の受注を開始し、2022年夏に発売する。日本向けモデルは4月上旬に公開する予定だ。防府第2工場(山口県防府市)で3月11日から生産する。

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 マツダは2022年3月9日、マツダ・モーター・ヨーロッパが2列シートのクロスオーバーSUVの新モデル「CX-60」を披露したと発表した。欧州では3月8日にCX-60の受注を開始し、2022年夏に発売する。日本向けモデルは4月上旬に公開する予定だ。防府第2工場(山口県防府市)で3月11日から生産する。

 CX-60はマツダのラージ商品群の第1弾モデルで、同社初のプラグインハイブリッド車(PHEV)だ。マツダは2023年までにラージ商品群でSUV4車種を導入予定だ。市場の特性やニーズに合わせて、既存のSUV商品とともに展開する。


2列シートのクロスオーバーSUVの新モデル「CX-60」を披露した[クリックで拡大] 出所:マツダ

 CX-60ではマツダのデザインテーマ「魂動」のさらなる進化に挑戦し、自然と調和する日本人の感性を生かしたタフさと緻密さを表現したとしている。インテリアは、アシンメトリーで凹凸のあるメープルウッドトリム、ナッパレザー、日本独自の加工を施したテキスタイル、クロームなど異なる素材や質感を組み合わせた。インストゥルメントパネルのステッチにも日本的な要素を取り入れている。

インテリアの素材や質感にこだわった[クリックで拡大] 出所:マツダ

 欧州向けのCX-60では、排気量2.5l(リットル)の直列4気筒ガソリンエンジンと出力100kWのモーターを組み合わせたマツダ初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」を採用する。バッテリー容量は17.8kWhで、時速100km以下ならEV走行距離が63kmとなる。WLTPモード燃費は66.6km/l、CO2排出量は33g/kmだ。トランスミッションは新開発の8速ATを搭載する。

 システム出力は241kW、最大トルクは500Nmを発揮し、「マツダ史上最もパワフル」(マツダ)だとしている。さらに、全輪駆動システムによってプレミアムセグメントに匹敵する優れたハンドリング特性を実現したという。バッテリーはフロントアクスルとリアアクスルの間の低位置にレイアウトし、低重心化を図った。

 CX-60は「スカイアクティブ マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャ」を採用。マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャをベースにした電動車は今後3年間で5モデル登場する。応答性のよさを実感できるボディー剛性、乗員一人一人が走行中に安定感を得られるシート、走行中の姿勢を安定させるサスペンション、「ロードスター」で導入した新技術「KINEMATIC POSTURE CONTROL(KPC、キネマティック・ポスチャー・コントロール)」などにより、人間中心の走行性能を実現した。

 乗員を認識してシートやステアリングのポジション、ミラー、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、サウンド、空調などを設定できる「ドライバーパーソナライゼーションシステム」も搭載した。

 ADASでは、低速走行時の視認性を高める次世代360度ビューモニター、ターンアクロストラフィックアシスト、歩行者検知機能付き後退時スマートブレーキサポート、エマージェンシーレーンキープ、アクティブクルーズコントロール(ACC)、ブラインドスポットモニター、車両逸脱警告などが新機能として装備される。

CX-60の外観デザイン[クリックで拡大] 出所:マツダ

 今後予定されているラインアップとしては、ロータリーエンジンを発電機として使うレンジエクステンダー付きEV(電気自動車)や、CX-60よりも大型な3列シートの新型車などがある。また、2025年以降は新開発の「スカイアクティブEVスケーラブルアーキテクチャ」を導入する計画だ。

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