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iPS細胞から創生したミニ腸が栄養素の吸収評価に有用であることを確認医療機器ニュース

大日本印刷は、ヒトiPS細胞から創生した小腸の立体臓器「ミニ腸」が、三大栄養素の糖質、タンパク質、脂質の吸収評価において有用であることを確認した。三大栄養素の吸収評価ツールとしての活用が期待される。

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 大日本印刷は2022年2月8日、ヒトiPS細胞から創生した小腸の立体臓器「ミニ腸」が、三大栄養素の糖質、タンパク質、脂質の吸収評価において有用であることを確認したと発表した。国立成育医療研究センターとの共同研究による成果となる。

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吸収測定の模式図[クリックで拡大] 出所:大日本印刷

 生体と同じような立体構造を持つミニ腸は、その形状を保ったまま、さまざまな機能性物質を作用させることが可能だ。今回の研究では、ミニ腸に蛍光標識した三大栄養素を作用させ、ミニ腸が立体構造を維持したまま栄養吸収することを確認した。また、糖質の吸収を抑制する成分を作用させると、その吸収が抑えられた。これらの結果から、三大栄養素の吸収評価ツールとして活用できる可能性が示された。

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「ミニ腸」を用いた標識試薬(緑)の吸収反応の観察画像[クリックで拡大] 出所:大日本印刷

 小腸における栄養吸収は、機能性表示食品などの開発時に重要な評価項目の1つとなる。これまでマウスなどを用いた動物実験で機能性検証が実施されてきたが、動物福祉の面から、その代替方法が求められていた。ミニ腸は、マウスやラットよりもヒトの腸に近いため、代替技術の1つとして期待される。

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