レファレンスチェックのメリット「面接内容や職務経歴書の裏付けができる」:キャリアニュース
転職サイト「ミドルの転職」が「レファレンスチェック」についてのアンケート調査結果を発表した。レファレンスチェックを「知っている」と44%が回答し、メリットの1位は「面接内容や職務経歴書の裏付けができる」だった。
エン・ジャパンが運営する転職サイト「ミドルの転職」は2022年1月20日、「レファレンスチェック」についてのアンケート調査結果を発表した。
同調査は35歳以上の同サイト利用者を対象とし、1257人から回答を得た。レファレンスチェックは、企業が採用候補者の許可を得て、候補者の現職あるいは前職の上司、同僚、部下に、候補者についてのヒアリングを実施し、選考の参考にすることを指す。
初めに、レファレンスチェックという言葉を知っているかと尋ねたところ、「内容も含めて知っている」が21%、「概要を知っている」が23%となり、合わせて44%が「知っている」と回答した。
これを年収別に見ると、「年収1000万円以上」は「知っている」が68%だったのに対し、「年収1000万円未満」は39%で、認知度に差が見られた。
次に、レファレンスチェックについて説明し、「志望企業の選考プロセスにレファレンスチェックがある場合、実施に関してどんな印象を持ちますか」と尋ねたところ、全体の27%が「対応に問題はない」と回答した。「どちらかといえば問題はない」の25%と合わせると、52%が問題と感じていなかった。
前問で「対応に問題はない」「どちらかといえば問題はない」と回答した人に、具体的にコメントしてもらった。すると「仕事ぶりや人柄に関しては、ヒアリングしてもらった方が伝わりやすい」「職場では能力を認められているから、レファレンスチェックをしてもらった方が、転職に有利になる」などの意見が寄せられた。
逆に、レファレンスチェックについて「どちらかといえば問題がある」「対応をしたくない」と回答した人のコメントには、「関係性によって好き嫌いがあり、回答が良くも悪くもなる可能性があるので、公平性に問題が生じる」「依頼される上司、同僚、部下の負担が大きい」などがあった。
レファレンスチェックのメリットとデメリット
続いて、レファレンスチェックのメリットとデメリットを尋ねた。その結果、メリットの1位は「面接や職務経歴書が事実であることの裏付けができる」(40%)だった。2位は「客観的に過去の実績や人となりを伝えることができる」(39%)、3位は「面接や職務経歴書では伝えきれなかったことを客観的にアピールできる」(27%)となっている。
デメリットの1位は「同僚や上司に転職を考えていることが分かってしまう」(43%)。2位は「ネガティブなコメントにより不採用になる可能性がある」(35%)、3位は「上司や同僚にレファレンスチェックを依頼する手間がかかる」(27%)となっている。
次に、回答者のうち転職経験者に「レファレンスチェックの経験」を尋ねたところ、「ある」は15%だった。年収別に見ると、「年収1000万円以上」は「ある」が37%で、「年収1000万円未満」の12%と比較して約3倍が経験していた。
最も入社を希望する企業の選考に、レファレンスチェックがあった場合の対応についても尋ねた。その結果、29%が「レファレンスチェックに対応する」と回答。「レファレンスチェックの依頼先次第で検討する」は40%だった。年収別に見ると、「年収1000万円以上」は44%、「年収1000万未満」は26%が「対応する」と回答している。
最後に、職場での成果を転職希望先の企業に伝えるための行動について尋ねた。「なるべく成果を具体的な数字で表す」「職務経歴書とは別にプレゼン資料を用意」「具体的なエピソードの提示」などの回答があった。
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