ITエンジニアの案件検索キーワードランキング、1位は「リモート」:キャリアニュース
「レバテックフリーランス」が「案件検索キーワード トレンドランキング2021」を発表。第1位は2020年に引き続き「リモート」だった。その他、「AWS」「Python」「React」「Flutter」など、DXの関連キーワードが上位に入っている。
フリーランスITエンジニアのための案件紹介サービス「レバテックフリーランス」(運営:レバテック)は、2021年12月27日、「案件検索キーワード トレンドランキング2021」を発表した。
同調査では、レバテックフリーランスの案件検索ページでどのようなキーワードをもとに案件が探されているのかをランキング化した。「案件検索キーワード トレンドランキング2021」のトップ3は、1位「リモート」、2位「Java」、3位「Python」だった。「リモート」は大差をつけて1位にランクインしている。
1位の「リモート」は、新型コロナウイルス感染症が拡大する前の2019年の検索ランキングでは14位だったが、同感染症が拡大した2020年は、出社が困難になったことで1位に急上昇。2021年はリモートワークの環境が整ったことを背景に、前年に続いて1位となっている。
DX関連のキーワードが検索上位に
2位の「Java」も2020年と同じく2位。3位「Python」は前年の4位から3位にランクアップした。この他、前年同様上位にあるキーワードは5位の「AWS」や7位の「React」で、15位の「Flutter」は初ランクインとなった。2021年は経済産業省が定めたDX(デジタルトランスフォーメーション)ファースト期間の初年度であり、さまざまな業界で急速にシステムの刷新や内製化などが進んだ。そのため、DXに関連する言語のランキングが上昇したと考えられる。
「AWS」は、2019年ランキングは8位だったが、2020年には5位に上昇し、2021年度も5位をキープ。クラウドの利用が欠かせない状況下で、需要が高まっているテレワーク向けの仮想デスクトップサービスやセキュリティ対策など、状況の変化に適応したサービスを提供してきた「AWS」は、引き続き注目されているようだ。
DXの進展により、これまでよりも少ない人数でITシステムを開発、運用、保守することになり、より広い範囲に対応できるIT人材が求められている。これを受けて、汎用性の高い「Python」、性能や品質、生産性の高い「React」、ネイティブおよびWebアプリケーションを単一コードにできる「Flutter」などのキーワードに注目が集まったとみられる。
また、リモートワークの普及に伴って、地域を中心に案件を探す必要性が少なくなったことから、「東京」「大阪」は2020年の検索ランキングでは10位と11位だったが、2021年は「東京」が20位、「大阪」はランキング外となっている。また、「未経験」は、2020年は検索ランキングから外れていたが、2021年には17位となった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 情シスの約4割が「転職を検討」、そのうち65%は実際に転職活動中
メタップスが、情報システム部門所属の会社員を対象にした「情シスの転職」に関する調査結果を発表した。現在転職を「考えている」のは37.7%で、そのうち65.5%が実際に「転職活動をしている」と回答した。 - 「テレワークで給与減額」の場合、テレワーク希望者が約4分の1に
学情が「テレワークと給与」に関するアンケート調査の結果を発表した。テレワーク制度を「利用したい」と83.0%が回答したが、「給与が最大25%などの幅で減額される」という条件がついた場合は、テレワーク希望者が約4分の1になった。 - リスキリングを約5割が実施、新たに身に付けたいITスキルは「データ解析」
「ビズリーチ」が、スキルを学び直す「リスキリング」に関する調査の結果を発表した。ビジネスパーソンの54.8%がリスキリングに「取り組んでいる」と回答した。「新たに身に付けたいITスキル」は「データ解析・分析」が最も多かった。 - エンジニアリングとコンサルティングの「距離感」という問題
ある大手メーカーのエンジニアが、さまざまな紆余(うよ)曲折を経て、新たなキャリアとして経営コンサルタントになるまでのいきさつを描く本連載。第5回は、コンサルティング教育を受けたときに感じた、エンジニアリングとコンサルティングの「距離感」について紹介する。 - 男性育休取得率は約15%、39歳以下の8割が「将来取得したい」
パーソルキャリアが、学生を除く20〜59歳の男性555人を対象とした「男性育休に関する意識調査」の結果を発表した。「育休取得率」は約15%で、Z世代とミレニアル世代の80%以上が「将来育休を取得したい」と回答した。 - 50代の社員本人よりも、20〜40代社員は50代を評価
フォー・ノーツが、「50代社員に関する意識調査」の結果を発表した。20〜40代の社員は、50代社員の会社への貢献度や期待する能力について、50代自身よりも評価していることが分かった。一方で、課題と感じている点には世代間でギャップがあった。