男性育休取得率は約15%、39歳以下の8割が「将来取得したい」:キャリアニュース
パーソルキャリアが、学生を除く20〜59歳の男性555人を対象とした「男性育休に関する意識調査」の結果を発表した。「育休取得率」は約15%で、Z世代とミレニアル世代の80%以上が「将来育休を取得したい」と回答した。
パーソルキャリアは2021年11月19日、「男性育休に関する意識調査」の結果を発表した。同調査の対象者は、学生を除く20〜59歳の男性555人。初めに、育休取得の有無を尋ねたところ、84.6%が「取得したことがない」と回答し、「取得したことがある」は15.4%だった。
育休取得期間は、第1子誕生時は「1週間以内」が29.8%、「2〜3週間」が27.9%、「1カ月以上」が42.2%だった。第2子誕生時を見ると、「1週間以内」が31.3%、「2〜3週間」は15.8%、「1カ月以上」が52.8%となっている。
若い世代の方が育休取得希望者が多いという結果に
次に、将来子どもができた場合に育休を取得したいかを尋ねたところ、「取得したい」と回答した人のうち、Z世代(20〜24歳)は84.6%、ミレニアル世代(25〜39歳)は80.1%、それ以上(40〜59歳)は69.6%だった。
「取得希望期間」は、Z世代は「1週間以内」が12.2%、「2〜3週間以内」が24.2%、「1カ月以上」が63.6%。ミレニアル世代は「1週間以内」が9.0%、「2〜3週間以内」が30.8%、「1カ月以上」は60.2%だった。それ以上の世代は「1週間以内」が4.3%、「2〜3週間以内」が21.4%、「1カ月以上」が74.3%となった。
それ以上の世代(ミレニアル世代以上)で「1カ月以上」が最も多いのは、比較的長期の休みが取りやすい役職者である可能性が高いこと、周囲の育児経験からその大変さを痛感している可能性があると考えられる。
「育休を取得してよかったこと」は、「育児をできた/分担できた」(39.5%)が最も多かった。2位は「家事をできた/分担できた」(37.9%)、3位は「子どもへの愛情が深まった」(31.8%)となっている。
「育休を取得してよくなかったこと、困ったこと」を見ると、1位は「収入が減った」(25.8%)だった。2位は「上司/部下/同僚など、勤務先に迷惑をかけた」(20.2%)、3位は「休暇取得前の業務の引き継ぎが大変だった」(18.9%)となっている。
「育休を取得しなかった理由」で最も多かったのは、「男性が育児休暇を取得するという考えがなかった」(26.1%)。2位は「当時は男性の育児休業制度がなかった」(23.8%)、3位は「当時の業務状況では休暇取得が難しかった」(20.0%)だった。
最後に、男性の育児休業制度に対する気持ちを尋ねたところ、「義務化すべき」が42.6%、「義務化ではなく推奨とすべき」が39.3%となり、義務化が推奨を若干上回った。男性の「育休は取りにくい。だから義務化すべき」との心理を反映した結果であると考えられる。
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