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仕事満足度ランキング2021を発表、満足度1位の職種は「構造設計」キャリアニュース

転職サービス「doda」が「仕事満足度ランキング2021」を発表した。総合満足度が最も高かった職種は「構造設計」だった。指標では、テレワークなど自由な働き方が広がったことを受けて「労働時間」「職場環境」の満足度が高くなっていた。

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 パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は2021年11月8日、「仕事満足度ランキング2021」を発表した。

 同調査は22〜59歳の正社員1万5000人を対象としたもので、現在就いている職種について「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の5つの指標別に、満足度を100点満点で回答してもらった。

 「仕事満足度ランキング2021 総合満足度」の1位は、全112職種の中で唯一の70点台となる70.2点を獲得した「構造設計」となった。2020年は5位だったが、「仕事内容」「労働時間」「職場環境」で70点を超え、今回順位を上げている。

 「構造設計」という職種は、自然災害が発生した時の安全性を考慮して設計するなど高度な専門スキルが求められる。まだ経験者が少ない職種でもあり、他職種と比較して希少価値の高いキャリアが築ける点も満足度の高さにつながっているようだ。

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仕事満足度ランキング2021 総合トップ20[クリックで拡大] 出所:doda

 総合満足度2位は、2020年の8位から順位を上げた「Web・モバイル・ソーシャル・ゲーム制作/開発」となった。指標の中でも「仕事内容」に対する満足度が最も高かった。

 総合満足度3位は、2020年の10位から順位を上げた「財務」となった。「労働時間」の満足度が高いほか、「仕事内容」の面では、経営に直結する部分が多い職種ということもあって、自身の仕事が会社に与えるインパクトが大きい点をやりがいと感じる人が多いようだ。

仕事満足度の総合平均点は60.2点

 今回(2021年)の「職種別平均総合点」は60.2点で、2020年の60.7点を0.5ポイント下回っている。各指標の平均点は、「仕事内容」が63.4点(2020年63.6点)、「給与・待遇」が55.0点(同56.1点)、「労働時間」68.3点(同68.4点)、「職場環境」62.7点(同62.1点)で、「職場環境」以外の指標は2020年を下回っている。

 また、2020年度にトップ3だった「融資審査/契約審査」「MR」「ITコンサルタント」は、総合満足度の平均点は今回も上回っているが、順位を大きく下げてトップ30位圏外となった。

 2020年度の総合満足度1位だった「融資審査/契約審査」は、「労働時間」と「給与・待遇」の満足度が低下。要因として、コロナ禍の影響を受けた企業への融資案件が増加して残業時間が延びていることや、給与や待遇に不満を持つ人が増えていることが考えられる。

 2020年2位の「MR」は、薬価改定などの影響から人員整理が増え、給与や雇用維持に不安を抱く人が増加していることが満足度低下につながっていると考えられる。2020年3位の「ITコンサルタント(インフラ)」は、2020年度はコロナ禍の影響で加速したリモートワークが「職場環境」の満足度を引き上げていたが、2021年度はリモートワークに特別感がなくなり、一時的に上がっていた満足度が落ち着いた結果といえる。

 「仕事満足度ランキング2021」の5つの指標中、最も満足度が高かったのは「労働時間」だった。「残業が少なくなった」「在宅勤務で通勤時間がなくなった」など労働時間の短縮に関するコメントが多く寄せられている。また、「職場環境」は2020年度よりも0.6ポイントアップしており、リモートワークを歓迎する声が多数上がった。自由度の高い働き方が広がったことで、「労働時間」や「職場環境」の満足度が高くなったと考えられる。

 上位20位の職種の内訳は、企画・管理職と技術職が6つ、専門職が3つ、クリエイティブ職、事務・アシスタント職がそれぞれ2つ、営業職が1つとなっている。それぞれの職種の区分ごとの点数を見ると、20職種のうち16職種で最も点数が高かったのは「労働時間」で、総合満足度の高さに「労働時間」の満足度が大きく関与していることがうかがえる結果となった。

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