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接着接合部の設計改善を支援する材料モデリングトレーニングプログラム:材料技術
Ansysと3Mは、接着接合部の設計改善を支援する、材料モデリングトレーニングプログラムを開設した。エンジニアがスキルを向上させることで、製品開発プロセスの改善、設計ステージの迅速化、材料廃棄の削減などを図る。
Ansysは2022年1月3日、3Mと共同で、接着接合部の設計改善を支援する、材料モデリングトレーニングプログラムを開設した。エンジニアがスキルを向上させることで、製品開発プロセスの改善、設計ステージの迅速化、材料廃棄の削減などを図る。
同プログラムは、エンジニア向けの産業材料モデル化トレーニングプログラムで、講師は3Mのリサーチサイエンティストが務める。テープと構造用接着剤のモデル化、接着剤と接合部の設計最適化、材料廃棄の削減、生産効率の向上に関してトレーニングする。
また、Ansysユーザーに対して3Mは、テープと接着剤製品の検証されたFE材料モデルを提供している。
プログラムの第1弾として、接着剤モデリングとシミュレーションに関する産業レベルの学習コース3種を「Ansys Learning Hub(ALH)」で提供する。ALHのユーザーなら誰でも参加可能で、3Mの科学者およびエンジニアが、オンデマンド方式とインストラクター主導方式のトレーニングを組み合わせて実施する。
同シリーズは今後、材料モデリングエンジニアの主要な技能分野を網羅した、ガイド付き学習プログラムに拡大。材料産業の資格認定プロセスに組み込まれる認定プログラムとなる予定だ。
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