ニュース
自動GUIテストもカバーするQt、買収したfroglogicの「Squish」を披露:スマート工場EXPO2022
The Qt Companyは、「第6回スマート工場EXPO」において、自動GUIテストツールの「Squish」を披露した。
The Qt Companyは、「第6回スマート工場EXPO」(2022年1月19〜21日、東京ビッグサイト)において、自動GUIテストツールの「Squish」を披露した。
UI開発のフレームワーク「Qt」で知られる同社は2021年4月、GUIベースアプリケーションのテスト分野における長年のパートナーだったfroglogicの買収を発表。これにより、GUIの設計、開発だけでなくテストのソリューションもポートフォリオに加わることになった。
今回展示したSquishは、そのfroglogicの製品だ。GUIのテストをコードベースで行えるだけでなく、GUIに対して手動で行ったテスト内容を記録して再生することもできる。
「Squish」により手動で行ったGUIテストの内容を記録して再生する様子[クリックで再生]
近年のGUI開発では、基本となる制御モデルは共通化させながら、ハイエンドモデル向けに3Dグラフィックスなどを用いたリッチUIを、ミドルレンジやローエンドモデル向けには処理負荷の低い2Dグラフィックスを用いるといった派生開発が増えている。機能アップデートのための追加開発などもあり、GUIのテストに求める要件も複雑化している。The Qt Companyは、froglogicを傘下に収めることでテストプロセスまでカバーし、高度化するGUI開発に対応していく考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「Qt」がメジャーバージョンアップ、「Qt 6.0」を発表
The Qt Companyは、ソフトウェア開発プラットフォーム「Qt」のメジャーバージョン「Qt 6.0」を発表した。将来の統一基盤となるよう、生産性を向上するツールやAPIの搭載、プログラミング言語の改善など、再構築がなされている。 - MCU向けのQtがμITRON4.0に対応、最新のバージョン1.3もリリース
The Qt Companyは、マイコン(MCU)上で動作するユーザーインタフェース(UI)を開発するためのグラフィックスツールキット「Qt for MCUs」が、日本の製造業で広く利用されているリアルタイムOSカーネル仕様「μITRON4.0」に対応したと発表した。 - QtベースのUIがマイコンで動く、「Qt for MCUs」を発表
The Qt Companyは、マイコン上でのUI開発向けに、新しいグラフィックスツールキット「Qt for MCUs」を発表した。安価でスマートフォンのように直感的な操作性を持つアプリケーションの開発ができる。 - 「UIあるところにQtあり」、The Qt Companyが組み込み機器分野への展開を強化
The Qt Companyが東京都内で事業方針説明会を開催。同社のUI開発フレームワーク「Qt」について、既に多くの実績があるPCアプリケーションに加えて、自動車やオートメーション機器、スマート家電、医療機器といった組み込み機器分野への展開を強化していく方針を打ち出した。 - 大型アップデートを果たした「Qt 5.8」、新機能は「8割の軽量化が可能」
UI開発のフレームワーク「Qt(キュート)」の最新版「Qt 5.8」は、従来比で最大80%ものプログラムサイズ削減が可能になる新機能「Qt Lite」を搭載した。日本市場では、自動車、産業機器、IoTデバイスをターゲットに採用拡大を目指す。 - クロスプラットフォームのアプリケーション開発フレームワーク最新版を発表
The Qt Companyは、クロスプラットフォームのアプリケーション開発フレームワーク「Qt」のアップデート版「Qt 5.8」をリリースした。IoTや組み込み機器向けに最低限必要なQtの機能を選択して利用できる「Qt Lite」を追加した。