マーカーレスで高精度に計測できるハンドル型3Dスキャナーを販売:3Dスキャナーニュース
APPLE TREEは、マーカーレスで高精度に計測する、ハンドル型3Dスキャナー「TRACKSCAN-P42」を発売した。対象物の測定データを形状認識用のマーカーなしで取得できるため、作業効率が向上する。
APPLE TREEは2022年1月11日、マーカーレスで高精度に計測する、ハンドル型3Dスキャナー「TRACKSCAN-P42」(SCANTECH製)を発売した。対象物の測定データを取得する際、形状認識用のマーカーを使用しないため、マーカーの添付や取り外しを必要としない。
作業モードは、高速スキャンモード、高解像度スキャンモード、ディープホールスキャンモードの3モードを搭載した。精度は0.025mm、最大体積精度は9.1m3で0.064mm、16.6m3で0.078mm、最大解像度は0.020mmとなる。
17本のクロスブルーレーザーを用いる高速スキャンモードでは、最大190万回/秒の高速スキャンに対応。高解像度スキャンモードは、7本の平行ブルーレーザーで高精度に測定する。ディープホールスキャンモードでは、ブルーレーザーを1本使用し、深穴や死角など測定が困難なエリアでの測定に対応する。作業モードは自由に切り替え可能で、品質管理や製品開発、リバースエンジニアリングなどに活用できる。
光学式トラッカー「M-Track」内蔵のカメラと赤外線レーザーを組み合わせることで、測定範囲を最大約16mまで拡張できる。拡張範囲までトラッキングするため、自動車のような大型の対象物でも高精度に形状を取得する。
また、強力な干渉防止機能を搭載。直射日光や熱変動による干渉がある場所でも、正常に計測する。測定が困難な黒色や光沢素材も、粉末スプレーなしで測定できる。
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