重量570gで片手操作も容易な工業測定用3Dスキャナー:3Dスキャナーニュース
APPLE TREEは、同社が日本総代理店を務めるSCANTECHの工業測定用3Dスキャナー「SIMSCAN」の取り扱い開始を発表した。同製品はハンディタイプの非接触式3Dスキャナーで、本体サイズが203×80×44mm、重量が570gと、工業測定用でありながら小型・軽量化を実現し、優れた携帯性を備える。
APPLE TREEは2021年8月19日、同社が日本総代理店を務めるSCANTECHの工業測定用3Dスキャナー「SIMSCAN」の取り扱い開始を発表した。
SIMSCANはハンディタイプの非接触式3Dスキャナーで、本体サイズが203×80×44mm、重量が570gと、工業測定用でありながら小型・軽量化を実現し、携帯性に優れた製品となっている。
片手で容易に取り扱うことができ、長時間使用しても疲れにくい。従来、測定が困難だった狭いエリアなどのスキャンも可能となり、対象物をさまざまな方向から計測することができる。
3つのスキャンモードを備え、広範囲なエリアも測定可能
1秒間に202万点のスキャンスピードで対象物を測定でき、測定結果は瞬時にメッシュデータに変換される。スキャンが完了したデータは、すぐにCADやリバースエンジニアリングソフトなどに取り込める。また、これまで非接触式3Dスキャナーが苦手とされてきた光沢のあるものや黒色の対象物であっても、粉末スプレーを塗布することなくスキャンすることが可能だという。
スキャンモードは、22本のクロスブルーレーザーを使用した「高速スキャン」、7本のクロスブルーレーザーによる「高解像度スキャン」、1本のブルーレーザーを使った「ディープホールスキャン」の3つを備える。最大0.02mmの精度、最大0.025mmの解像度を誇り、検査やリバースエンジニアリングといった用途に最適だという。また、最大スキャン範囲が410×400mmと、広範囲なエリアを測定することができる。
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