異常検知ソリューション「Impulse」に人手作業の自動分析アプリが追加:製造現場向けAI技術
ブレインズテクノロジーは2021年12月15日、同社が展開する異常検知ソリューション「Impulse」に動画データを利用した作業分析アプリケーションを追加したことを発表した。
ブレインズテクノロジーは2021年12月15日、同社が展開する異常検知ソリューション「Impulse」に動画データを利用した作業分析アプリケーションを追加したことを発表した。
Impulseは機械学習などによってセンサーデータを通じた設備や不良品の「異常検知」や、「要因分析」、 画像データによる「外観検査」など、モノづくり現場の品質、保全に関する支援を行うソリューションである。
生産効率向上や作業負荷低減を目指して、手作業による作業時間の動作の分析に取り組む製造業の現場は少なくない。ただ、場合によっては計測や分析に1週間程度と多大な時間を要する、スポット分析にとどまり継続的な改善が出来ない、担当者によって結果にばらつきがあるなどの課題が存在した。
作業分析アプリケーションでは、撮影した動画から作業効率や作業品質の分析を機械学習によって自動化して、分析時間の大幅な削減を達成する。複数のサブアプリケーションを組み合わせることで柔軟な分析体制の構築が可能で、例えば「トレーサビリティー」では、対象工程の録画やビデオの検索に加えて、サイクルタイムや異常度指標に基づく非定常作業が発見できる。
この他に、「パフォーマンス分析」を追加すると、要素作業ステップごとの所要時間について、自動計測、集計、可視化が可能になる。「品質監視」では、作業手順の誤りや手順の抜けをリアルタイムに監視することで、リアルタイムに異常作業を検出して不良品の発生を未然に防ぐこともできるという。
ブレインズテクノロジーは今後、人間工学的視点に基づいた作業動作、姿勢分析や、動的な製品検査や設備監視、耐久試験監視などのニーズにも対応していくとしている。
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