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マツダが販売後のソフトウェア更新第2弾、エンジン出力アップでのびやかな加速車載ソフトウェア

マツダは2021年9月2日、エンジンの出力とトルク性能を改善する制御プログラムに更新するサービスを全国のマツダ販売店で提供すると発表した。

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 マツダは2021年9月2日、エンジンの出力とトルク性能を改善する制御プログラムに更新するサービスを全国のマツダ販売店で提供すると発表した。

 排気量1.8l(リットル)のクリーンディーゼルエンジンを搭載した「マツダ3」と「CX-30」の初期モデルが対象となる(マツダ3は2019年4月2日〜2020年11月3日生産分、CX-30は2019年8月6日〜2020年11月30日生産分)。これにより、商品改良後の現行モデルと同等の性能が得られるという。サービスの希望小売価格は4万6200円。車両を販売店に預ける必要があり、工賃も発生する。

 今回のディーゼルエンジン搭載車向けアップデートでは、エンジン制御プログラムを変更して素早いアクセル操作に対する応答性と、コントロール性を向上させる。燃費性能は維持したまま、最高出力は14PSアップして130PS/4000rpmとなる。


アクセル操作に対するトルクや加速度の比較(クリックして拡大) 出典:マツダ

 これにより、発進から加速するときの応答の良さや力強さ、アクセルを踏み込んだ時のスムーズな加速が感じられるとしている。高速道路での合流や追い越しなどアクセルを踏み増す場面(3000rpm以上の高回転域)では、従来のトルクの落ち込みを抑制してより力強いトルクを瞬時に生み出し、ディーゼルエンジンらしいパワフルな加速を持続的に発揮するとしている。

エンジンの性能曲線の比較(クリックして拡大) 出典:マツダ

 マツダ3とCX-30の初期モデルを対象としたソフトウェアアップデートは2021年2月からスタート。第1弾としては、モーターアシスト付きガソリンエンジンの「e-SKYACTIV X」、先行車両との距離を一定に保つ追従走行とステアリングアシストを組み合わせた「クルージング&トラフィック・サポート」、レーダーによって先行車両との距離を保つ「マツダ・レーダー・クルーズコントロール」がソフトウェアアップデートの対象となった。


 販売後に車両の性能を向上する取り組みは、マツダやトヨタ自動車が積極的だ。トヨタ自動車は2020年9月、運転支援システムの「Toyota Safety Sense C」の自動ブレーキに、昼間の歩行者検知機能を追加するソフトウェア更新を提供すると発表。Toyota Safety Sense Cは発売当初、車両のみ検知に対応していた。

 また、トヨタ自動車は、ユーザーの走行データをプロドライバーやエンジニアが分析して、一人一人の運転傾向に合わせてサーキットなどで運転しやすくなるよう、ソフトウェアの変更でチューニングするパーソナライズを2022年春ごろから提供する。対象はサブスクリプションサービス「KINTO」で取り扱う「GRヤリス」で、モータースポーツの知見もパーソナライズに反映するとしている。

 さらに、ペダル踏み間違いによる急加速を抑制するシステムも、販売後に取り付けられる後付け用を自動車メーカー各社が取り扱っている。

 無線ネットワークによるソフトウェアアップデート(OTA:Over-The-Air)についても、今後日系自動車メーカーから対応モデルが登場する。

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