航空機部品などを手掛ける町工場の金属加工技術を生かした付けペン:デザインの力
講談社が運営するクリエイター支援サイト「KickstarterNavi」は、岐阜県で精密機器の金属加工業を営むシオンが手掛けるプロダクト、「DRILLOG」の支援プロジェクトをローンチしたことを発表した。DRILLOGは金属製の付けペンで、脱着構造によりペン先とペン軸を組み合わせて使用できる。
講談社が運営するクリエイター支援サイト「KickstarterNavi」は2021年7月26日、岐阜県で精密機器の金属加工業を営むシオンが手掛けるプロダクト、「DRILLOG」の支援プロジェクトをローンチしたことを発表した。DRILLOGは金属製の付けペンで、脱着構造によりペン先とペン軸を組み合わせて使用できる。
ペン軸は複数のデザイン、色を展開しており、自分好みにカスタマイズできる。ブランド名のDRILLOGは、切削道具や反復、訓練を意味する「DRILL」と、対話を意味する「DIALOG」を組み合わせた造語である。
ドリルのようなペン先は耐酸性ステンレス製で、金属切削加工による数値コントロールで作られているため、正確な線幅で筆記線を書くことができる。らせん状に彫られたボディ側面の溝がインクを大量に保持し、1回インクを付けて素早く直線を引いた場合、A4用紙1枚が筆記線で埋まるほど長く筆記ができる。
ペン先のアールは、滑らかで心地良いペンタッチのために絶妙に調整されている。ペン先の字幅は0.5mmと0.8mmがあり、0.5mmは繊細なレタリングやスケッチなど幅広い用途に使える。0.8mmはラメインクや粘りのあるインクとも相性が良い。
メンテナンスもしやすく、水洗いだけでペン先のインクを洗い流せるため、絵具で絵を描くようにさまざまな色のインクを付けて楽しめる。
KickstarterNaviは、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」と講談社のパートナーシップに基づき、講談社が運営するクリエイター支援サイト。Kickstarterでは、DRILLOGのオリジナルペン先と新製品となるアルミボディのペン軸をメインにクラウドファンディングを実施する。
支援例はリワード内容が「クラシカルマテリアルAL」のペン軸1本(8色から選択可能)と0.5mmか0.8mmのペン先1本の「DRILLOGキックスターターセット」の場合、2万1252円からとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- マツダとミズノが歩行もペダル操作もしやすいドライビングシューズを共同開発
マツダとミズノが、新コンセプトのドライビングシューズ「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」を共同開発した。両社の技術を生かした同シューズは、日常での履き心地の良さと、運転時の繊細なペダルフィールを兼ね備えている。 - 小学生が考案、繰り返し使えるシート製ストローを開発
光浦醸造工業は、小学生の自由研究に発想を得た“繰り返し洗える”シート製ストロー「STROLL_01」を開発した。好みの太さに巻いて使用し、飲み終わったら広げて洗うことで再利用できる。 - 威圧しない、威厳がある――セコムの新型警備ロボット「cocobo」のデザイン思想
セコムは、新開発のセキュリティロボット「cocobo」を発表した。各種センサーやカメラなどを搭載した自律型警備ロボットで、AI、5Gといった先端技術を活用した巡回警備や点検業務が行える。「公共空間との調和」「威厳と親しみやすさ」を開発コンセプトに掲げ、znug designの根津孝太氏、ロフトワークとともにデザインした。 - 「速く走る」といっても走法には違いがある、アシックスが2つの新シューズを開発
アシックスは「ASICS INNOVATION SUMMIT 2021」を開催し、同社が目指す未来とパーソナライゼーションの考え方について、その方向性を示すとともに、トップランナー向けランニングシューズの新製品「METASPEEDシリーズ」を発表した。 - 小松・九谷のモノづくりの魅力を発信する展示会、3Dプリンタを活用した作品も
こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会は2021年3月12日、同年3月14〜21日までの期間、21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3(東京ミッドタウン)で開催中の展示会「小松・九谷のものづくり『素材のカタチ』」に関するオンライン記者説明会を行った。 - ニャンコとの豊かな暮らしを提案、LIXILの新規製品第2弾「猫壁(にゃんぺき)」
LIXILは、飼い猫の性格や成長に合わせて自由にレイアウト変更できるマグネット脱着式キャットウォール「猫壁(にゃんぺき)」に関する記者説明会をオンラインで開催した。開き戸タイプの玄関ドアを後付けで自動ドアに変えられる電動オープナーシステム「DOAC」に続く、LIXIL Housing Technology Japan ビジネスインキュベーションセンターによる第2弾製品となる。