働きがいを感じるポイントは「仕事の難易度」「チームや会社への貢献」:キャリアニュース(2/2 ページ)
プラスアルファ・コンサルティングが「ミドル以降の世代の働きがいとモチベーション実態調査」の結果を発表した。約43%が「今の仕事に働きがいを感じている」と回答し、「仕事の難易度」や「チームや会社への貢献」がやりがいをもたらしていた。
不満についてもう少し詳しく見ると、満足度調査で最も不満が多かったのは「仕事に見合った評価、待遇」だった。「評価が一部の人だけに偏っていてモチベーションが上がらない」「長い労働時間と数多いタスクと、報酬の額のバランスが取れていない」など、不公平感、現状に見合っていない評価、待遇に不満を持つ人が多いようだ。
次に不満が多かった項目は「理念や事業戦略に共感」で、「会社の方向性、戦略性がない」「新しいチャレンジを試みようとしても足を引っ張られる」「どんな方針でも一丸となるような取り組みを末端まで徹底してほしい」「経営側との事実の認識に相違がある」など、経営陣と現場のコミュニケーション不足、企業理念や経営方針の浸透不足がはっきりと表れた。
「仕事内容に興味、関心」については、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」(やりがいを感じる)と答えた人は「仕事への難易度や専門性」を挙げていたが、やりがいを感じず不満に思う人は「毎日同じことの繰り返し」「単純作業で創造的な要素はなく、全く評価されない仕事」など、自分でなくてもできる作業や長年のキャリアを生かせない仕事で、モチベーションを失っていることがうかがえる結果となった。
モチベーションアップのために会社に期待することは
モチベーションをあげるために会社に期待することを尋ねると、「福利厚生」(55.9%)、「研修、スキルアップ」(47.2%)が多かった。「スキルアップへの支援と機会の提供」「研修制度を設けてほしい」「フォローアップ研修の継続」「スキルを向上させるための資格、講習を受講しやすくなる支援」などを求める声が多かった。
その他、会社に期待することとして、「働き方」(50.0%)、「労働環境」(45.0%)が挙がった。「人数に対しての仕事量が多く、残業があるので人員を増加してほしい」「適正な人員の確保」といった人員増加を望む声、テレワークを可能にする制度や環境作りへの意見が見られた。
「給与、評価」(44.1%)については、「成果によって給料を上げてほしい」「評価が自分の成果と合っていない」「適切な人事評価、評価の見える化」など、適切な評価や、評価の可視化、透明性を求める声が多かった。
最後に、ミドル層以降の世代が自主的にモチベーションを上げるために取り組んでいることを尋ねた。その結果、回答者の約25%が「(資格など)スキルアップ」「業務に関連のあるナレッジを収集してスキルを高める」「業界紙の購読や勉強会、セミナーへの参加」などの取り組みを実施していると回答した。
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