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二輪車メーカー4社がEVバイク用交換式バッテリーの標準化に合意、規格化目指す電気自動車

ホンダ、川崎重工、スズキ、ヤマハ発動機の4社で構成する電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアムは、相互利用を可能にする交換式バッテリーとそのバッテリー交換システムの標準化に合意したと発表した。

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 ホンダ、川崎重工、スズキ、ヤマハ発動機の4社で構成する電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアムは、相互利用を可能にする交換式バッテリーとそのバッテリー交換システムの標準化に合意したと発表した。

 二輪車の電動化に当たっては、四輪車と比べて大容量のバッテリーを搭載しにくいことによる走行距離の短さ、充電時間の短縮、車両や充電インフラのコスト低減が課題となっている。そこで、二輪車の駆動用バッテリーを取り外しできるようにし、バッテリーの残量が少なくなったときにあらかじめ充電された別のバッテリーと交換可能にした電動二輪車が市場に出始めている。

 同コンソーシアムは、交換式バッテリーを各社共通で利用できるようにし、スケールメリットや技術的なシナジーを創出することを目的に標準化を検討してきた。今回合意した共通仕様の一部は2021年3月19日に発行された自動車技術会規格(JASO)のテクニカルペーパー「TP21003」に準拠している。今後は、この共通仕様を前提にした交換式バッテリーを相互に利用する技術的検証を通して規格化を進めていく。

 2021年5月には欧州でも交換式バッテリーコンソーシアムを設立し、オーストリアのKTM、イタリアのピアッジオ(Piaggio & C)とともに交換式バッテリーシステムの技術仕様の策定や欧州やグローバルで展開できる共通規格の取得を目指す。

 二輪車メーカー4社は日本自動車工業会 二輪車特別委員会として、大阪府や大阪大学とともに交換式バッテリーの実証実験を行なっている。大阪大学の学生や教職員向けにバッテリー交換式の電動二輪車を貸し出し、バッテリーを大学のキャンパスや周辺地域のコンビニエンスストアで交換できるようにした。2020年9月から1年間実証実験を行い、バッテリー交換式の電動二輪車の課題を抽出する。

 バッテリー交換式の電動二輪車は台湾のKYMCO(キムコ)が先行しており、2018年にEVスクーターと交換式バッテリーの充電ステーションの展開を始めた。同じく台湾の二輪車メーカーGogoroも注力しており、ヤマハ発動機はGogoroと台湾市場向けの電動バイクで協業している。

 ホンダは原付2種のスクーター「PCX」をベースにバッテリー交換式にした「PCX ELECTRIC(エレクトリック)」を展開しており、インドネシアではパナソニックと交換式バッテリー「モバイルパワーパック」の実証実験を実施。また、モバイルパワーパックは災害などの非常時に電気を持ち運ぶ蓄電池としても実証が進められている。

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