ITエンジニアの46.5%が、自分の技術やスキルの陳腐化が不安と回答:キャリアニュース(2/2 ページ)
パーソル総合研究所が「ITエンジニアの就業意識に関する調査」の結果を発表した。ITエンジニアの46.5%が「自分の技術やスキルがいつまで通用するか不安だ」と回答した。また、希望年収と現在の年収の差は「150.1万円」だった。
さらに、「希望年収と現在の年収の差」を、ITエンジニアが使っているプログラミング言語別で見た。最も大きな差があったのは「TypeScript」の226.6万円で、次が「C」の163.8万円、「Python」の154.8万円だった。
残業時間の調査では、ITエンジニア全体の「月平均残業時間」は18.2時間だった。職種別に見ると、最も残業時間が長かったのは、平均月間残業時間が22.1時間の「組み込み/IoTエンジニア」だった。次いで「ネットワークエンジニア」の19.7時間、「インフラエンジニア」の19.3時間となっている。役割別では「プロジェクトマネージャー」が21.7時間、「プロダクトマネージャー」が18.8時間と、調整機能を担う役割の残業時間が長くなっている。
続いて、ITエンジニアに「入社理由」を尋ねたところ、「安定して働けそうな環境だと感じたから」(53.8%)が最も多かった。2位は「成長できる環境だと感じたから」(40.4%)、3位は「技術を伸ばせる環境だと感じたから」(38.3%)となっている。
次にITエンジニアとそれ以外の職種で「学習実施率」を調べた。その結果、「資格取得のための学習」は、ITエンジニアが28.3%、それ以外の職種が17.2%と、11.1%の大きな差が見られた。他にも「通信教育、eラーニング」は、ITエンジニアが21.4%、それ以外の職種が16.3%で5.1%の差となっている。また、ITエンジニアの副業について話題になることが多いが、「副業・兼業」に関しては、他の職種との差は見られなかった。
最後に、今回の調査を実施した2020年9月時点の「勤務場所」について「在宅勤務」の割合を見ると、ITエンジニアが38.1%、ITエンジニア以外の職種は24.1%となり、ITエンジニアは在宅勤務で働きやすいことが分かった。
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