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ITエンジニアの46.5%が、自分の技術やスキルの陳腐化が不安と回答キャリアニュース(1/2 ページ)

パーソル総合研究所が「ITエンジニアの就業意識に関する調査」の結果を発表した。ITエンジニアの46.5%が「自分の技術やスキルがいつまで通用するか不安だ」と回答した。また、希望年収と現在の年収の差は「150.1万円」だった。

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 パーソル総合研究所は2021年2月26日、「ITエンジニアの就業意識に関する調査」の結果を発表した。同調査の対象者は、20〜59歳の正社員として就業する男女2500人。そのうち「ITエンジニア職種」は1600人となっている。

 初めに、「キャリア不安」について調べたところ、ITエンジニアは「自分の技術やスキルがいつまで通用するか不安だ」(46.5%)が最も多かった。2位は「今の会社でどこまで給与が上がるか不安だ」(45.9%)、3位は「いつまで新しい技術やスキルを習得できるか不安だ」(43.6%)だった。

 ITエンジニア以外の職種が不安を感じる上位3項目は、「今の会社でどこまで給与が上がるか不安だ」(45.4%)、「自分の将来の健康状態が不安だ」(38.8%)、「今の会社でどこまで昇進、昇格できるか不安だ」(37.6%)となっており、ITエンジニアは、他職種と比べて技術やスキルに関する不安感が高いことがうかがえる。

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ITエンジニアとそれ以外の職種のキャリア不安(クリックで拡大) 出典:パーソル総合研究所

 次に「年収と転職意向の関係性」を調べた。その結果、ITエンジニアは年収が高いほど転職意向が下がり、定着しやすい傾向が見られた。

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年収と転職意向の関係性(クリックで拡大) 出典:パーソル総合研究所

セキュリティエンジニアは希望年収と現年収に181.7万円のギャップ

 続いて、「希望年収と現在の年収の差」を見ると、ITエンジニアの年収差は「150.1万円」で、それ以外の職種は「141.4万円」だった。ITエンジニアはそれ以外の職種よりも8.7万分ギャップが大きく、給与に関して、より不満を抱えている可能性がある。

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希望年収と現年収の差(クリックで拡大) 出典:パーソル総合研究所

 希望年収と現在の年収のギャップは、ITエンジニアでは転職意向を上げ、それ以外の職種では、管理職意向を下げていた。この背景には、ITエンジニアは、転職市場に求人が相当数あり、どの会社でも通用するスキルを持っていることが考えられる。

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希望年収と現年収のギャップと転職意向、管理職意向との関係性(クリックで拡大) 出典:パーソル総合研究所

 「希望年収と現在の年収の差」について、ITエンジニアの中で最も差が大きい職種を調べたところ、「セキュリティエンジニア」が最も大きく、181.7万円のギャップがあった。次いで「組み込み/IoTエンジニア」の174.1万円、「フロントエンドエンジニア」の166.7万円となっている。

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ITエンジニアの職種別、役割別の年収との関係性(クリックで拡大) 出典:パーソル総合研究所

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