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個人間カーシェアに水を差す不正、EVの普及に水を差したい週刊誌自動車業界の1週間を振り返る(2/2 ページ)

おはようございます。土曜日です。1週間、お疲れさまです。1月の終わりが近付いてきました。ぬるぬると時間が通り過ぎていくのは、2020年と変わらないように感じます。「気が付いたらもう○月」とならないように日々の過ごし方を変えたいですが、何をどうしたらよいのか見当もつきません。さて、1月21日にカーシェアリングに関して気になる発表がありました。

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クルマも“コト消費”での提案に

 MONOistで今週公開した記事に話題を移します。まずは、トヨタ自動車が新たに始める「モビリティマーケット」についてです(関連記事:トヨタはクルマだけでなく「移動の喜び」も含めて提供、モビリティマーケットで)。

 モビリティマーケットというのは、クルマそのものに向けたサービスやクルマを使ったお出掛けに関わる企業が業種に関係なく集まり、自動車ユーザーとの接点を持つためのプラットフォームです。もっと噛み砕くと、移動の楽しさをうまく見つけられない人に向けて、トヨタとモビリティマーケットに集まった企業がクルマの楽しさを提案する場です。「自分で調べて試行錯誤しながら楽しさを見つけていくもんだろう、そんなこともできないのか」と呆れる人もいるかもしれません。しかし、クルマを売って終わるのではなく、「クルマでどこに行って何をするか」まで含めて提案するのは、面白くなる可能性があるのではないでしょうか。ただ、「どこに行って何をするか」の部分には、新しい目線や多様な価値観を取り入れるべきです。モビリティマーケットは2021年4月にスタートします。今後どのような企業が参加するのか、楽しみですね。

 今週は、日立オートモティブシステムズとケーヒン、ショーワ、日信工業が経営統合して発足した日立Astemo(アステモ)の記事が注目を集めました(関連記事:サプライヤー4社を統合した日立Astemoが始動、2025年に売上2兆円目指す)。説明会が開かれ、新会社が持つ製品のシェア、各部門のリーダーの顔ぶれ、注力分野などについて紹介されました。

 気になるのは、日立アステモの二輪車事業です。二輪車の各部品で高いシェアを持っていたケーヒン、ショーワ、日信工業が共同開発できる点、電動化や姿勢制御など大きなシステムを提案できるようになる点が個人的には楽しみです。二輪車は趣味性が高いか、実用性重視かの両極端なので、最終的に消費者が何を選ぶかがとてもシビアであるように思うのです。既に高いシェアを持っている技術をどのように発展させるのでしょうか。

おすすめ連載2つ!

 さて、今週は2つの連載で最新記事を公開しました。「いまさら聞けない自動車業界用語」では、品質の作り込みについて初歩から解説しています(関連記事:品質は工場だけでなく部門横断で作り込む、「未然防止」への正しい評価も)。「工場だけが努力しても品質は向上しない」というメッセージ、工場以外の部署で働く人からはどう見えるのでしょうか。

 「セキュアな車載ソフトウェア開発の在り方」では、ソフトウェア開発のプロセスにおける早い段階で問題を検出する方法を紹介しています(関連記事:車載ソフトウェアのコーディングの課題と、実用的な解決策)。どのように優先順位をつけていくか、実戦的な解説です。どちらの連載もぜひ読んでいただければと思います。

→過去の「自動車業界の1週間を振り返る」はこちら

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